三里塚旗開き 「私は天神峰で生きていく」 市東さんが鮮明な決意

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週刊『前進』04頁(3004号03面01)(2019/01/21)


三里塚旗開き
 「私は天神峰で生きていく」
 市東さんが鮮明な決意

(写真 「天神峰で農業を続ける」と決意を表し、市東さんが乾杯の音頭を取った【1月13日 成田市】)

(写真 東峰神社で2019年の闘志を示す三里塚反対同盟)


 1月13日、三里塚芝山連合空港反対同盟は、2019年初の敷地内デモと団結旗開きを行った。
 午前10時、恒例の東峰神社の鳥居のしめ縄の交換を行った。頭上40㍍を数分おきに、大騒音を立ててジェット機が飛んでいく。
 市東孝雄さん宅南の開拓組合道路に、全国の仲間150人が色とりどりの旗・のぼりを立てて結集した。10時30分、太郎良陽一さんの司会で集会が始まった。
 東峰の萩原富夫さんが反対同盟の第一声として、農地強奪強制執行を認めた千葉地裁・高瀬順久裁判長の12・20請求異議裁判反動判決を激しく弾劾し、控訴審を実力闘争の一環として闘い抜く決意を表明。さらに騒音地獄と大規模移転・再移転をもたらす空港機能強化策への住民の怒りを報告し、沖縄・辺野古と連帯して戦争・改憲阻止の先頭に立つことを宣言した。
 動労千葉の関道利副委員長、関西実行委、市東さんの農地取り上げに反対する会の連帯発言に続き、反対同盟顧問弁護団の葉山岳夫弁護士が、高瀬判決を「お粗末ででたらめな反動判決」と断罪し、控訴して当面の執行停止をかちとったことを報告した。
 シュプレヒコールを上げてデモに出発した。宣伝カーからは婦人行動隊の宮本麻子さんが、「農地死守」の訴えを響かせた。天神峰耕作地前を通り、弾圧の機をうかがう機動隊を寄せ付けず、作物が実る南台の耕作地に到着した。市東さんが日々往復する道だ。
 午後1時、成田市内のレストランで反対同盟の新年団結旗開きが開かれた。
 婦人行動隊の木内敦子さんが前半の司会を務め、萩原さんが反対同盟の19年「闘争宣言」を読み上げ、「①12・20不当判決徹底弾劾、②空港機能強化・第3滑走路粉砕へ、③戦争・改憲の安倍政権を打倒し、3・31全国総決起集会へ!」の3点を訴えた。
 続いて市東さんがあいさつに立った。「私は今後も天神峰で生きていくことを宣言します。反動判決に腹の底からの怒りを感じています。安倍政権は、動労千葉、関西生コン支部のような闘う組合への弾圧を強めています。沖縄・福島・三里塚へも攻撃が強まるだろうが、これを打ち返そう。〝闘魂ますます盛んなり〟との父の信念を今年も貫きます」。市東さんの力強い音頭で、盛大に乾杯。
 連帯のあいさつに立った動労千葉の田中康宏委員長は、JRにおける当局・カクマル結託体制の崩壊状況のもとで、労働者の団結を取り戻し、安倍政権打倒の大反乱を房総半島から巻き起こそうと訴えた。
 後半の司会を宮本さんに代わり、全国から駆けつけた各団体が次々とあいさつを行った。(4面に星野全国再審連絡会議・星野暁子さんの発言)
 革命的共産主義者同盟の鎌田雅志同志は、改憲・戦争の安倍打倒を訴え、当面の最重点課題として、①4月杉並区議会議員選挙でほらぐちともこさんを押し立てて闘う、②年度内に星野文昭さんを奪還する----の2点を強調した。
 全学連の学生が並び、会場の熱気を高めた。高原恭平委員長は改憲攻撃を迎え撃つ19年決戦の重大性を訴え、杉並選挙戦に勝利し、天皇代替わり攻撃を粉砕し、5・1メーデーを労働者の祭典として実現すると宣言した。加藤一樹書記長は、「三里塚は労働者・学生の希望の闘いとして今ここに残っている」と確信を述べた。
 最後に伊藤信晴さんが執行停止の担保金の確保と裁判費用のための「400万円カンパ運動」と3・31大結集を呼びかけ、団結がんばろうで締めくくった。

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