職場からの通信 委員長選で1585票 自治体 神戸

週刊『前進』04頁(3030号02面04)(2019/04/22)


職場からの通信
 委員長選で1585票
 自治体 神戸


 神戸市「ヤミ専従」キャンペーンは労組破壊です。市職労本部が総屈服する中で、「組合費給与天引き廃止条例」の議会可決、市長直轄の職制改変、警察官僚配置など次々と攻撃をかけられ、組合員1200人余が脱退。
 その中での3月組合役員選挙。当該は、自分にできるのか悩みながら仲間と相談し、委員長選に立候補しました。闘わない組合さえつぶすという戦争・改憲情勢の中、組合を辞めずに踏ん張っている仲間に「あきらめず絶対反対で闘おう」と呼びかけるチャンス! いろいろな職場を知り、現状をつかんで団結拡大していく機会とするために!
 当該の職場は保育所。3月は一番忙しく休みも取りにくい。しかし改憲・戦争阻止!大行進・兵庫の取り組みで戦没船資料館に行き「戦争は組合つぶしから始まった」と皆でつかんだことは大きいことでした。選挙前から「組合つぶし反対!」の大行進ビラを全区役所、本庁に配布。選挙期間中は、本庁、9区役所、保育所、動物園、建設、農業、清掃、病院職場、学校などを回りました。
 朝早くから夜遅くまで休日も働く組合員に「正規をよこせは当たり前の要求。要求できないというのはおかしい! 闘う組合に変えよう。組合つぶし反対!」と訴えました。
 神戸市は安倍の「自治体戦略2040構想」のトップランナーとして「働き方改革」を進めています。住民生活になくてはならない仕事を企業のもうけに差し出し、労働者は評価制度で黙らせる。その状況も選挙で回る中で見えました。個人の机がない(ビラは机に置けないので手渡す)、「ペーパーレス」などと言って一人ひとりに配らせないなど団結破壊と組合活動をさせない圧力があります。役員がいる職場ほど「役選ビラは個人ビラだから配れない。時間外にしろ。職制の許可を得ろ」という。民営化と外注化、非正規職化に闘わずにきたことが今の労組破壊を許していることがよくわかります。
 しかし「配っとくよ」と受け取ってくれたり「魂のこもった広報読んだで」と声をかけてくれる人、「闘わない組合だから辞めたけど応援する」とメールもありました。現状がひどい中、何とか変えようと頑張っている労働者の力を感じました。実力で行動してこそ当局との力関係を変えていけるし、それが本来の組合です。安倍が組合つぶしに必死になるのは労働者の怒りに追い詰められているからです。闘えば勝てる!
 投票の結果は1585票!(体制内候補は4827票)
 改憲反対! 闘う労組が必要という決起です。今回の事態を労組絶滅攻撃ととらえ、関西全体の力であらゆる職場に訴えが浸透した結果です。地域の仲間と論議をし一緒に行動する中で団結も強くなってきたと思います。
 選挙後「立候補してくれて感謝しています。心の支えとします」というメールがありました。具体的に思いを形にして、組織化への闘いを仲間と続けていきたいと思います。
(兵庫/戦争・改憲反対!闘う労働者の会)

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▼「ヤミ専従」キャンペーン 労働組合役員が、労使の慣行で賃金を得ながら勤務時間内に職場を離れて組合の専従業務をしてきたことを問題にする、組合破壊攻撃の手口の一つ。

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