団結ひろば 投稿コーナー

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週刊『前進』04頁(3050号04面04)(2019/07/08)


団結ひろば 投稿コーナー

AGC京浜工場で宣伝活動
 神奈川 上田 豊

 AGC(旧旭硝子)を相手に解雇撤回・職場復帰を闘っている韓国・民主労総金属労組傘下の旭非正規職支会。AGC本社(東京丸の内・新丸ビル)に対する労組の日本遠征闘争を契機に昨年5月、旭非正規職支会支援共闘会議が結成された。
 その結成1周年集会を呼びかけるビラを持って7月3日朝、AGC京浜工場(横浜市鶴見区)で宣伝活動を行った。ちょうど夜勤を終えて出てくる労働者と出勤する労働者が行き交う時間帯だ。
 合同労組かながわの女性労働者がマイクを握り、「昼休みがわずか20分、ミスをしたら懲罰のチョッキを着せられる。人間らしく生きたいと労働組合をつくったら不当解雇されました。今も23人が解雇撤回を闘っています。京浜工場ではどうですか? 組合はありますか? 組合に入っていますか?」と一人一人に呼びかけた。
 夜勤明けの青年労働者に聞くと、夜7時から朝7時までの夜勤を時給1300円で4日間続けている。「転職し、派遣会社に登録したが、すぐに働ける所はほかになかった」という。「安倍政権の『働き方改革』は全労働者を非正規職化し、資本だけがもうけるものです。韓国の労働者と一緒にAGCと闘いましょう」と訴えた。
 生け垣に並べたメッセージボードは圧倒的な注目だ。国際連帯をかけ、共に闘う労働者と出会うためにも継続して京浜工場での宣伝を行おうと思っている。

光州虐殺への報復描く映画
 東京 新谷洋介

 「韓国映画を見る会」の上映会で、映画「26年」(2012年制作)を何の予備知識もなく見ました。
 驚いたことにものすごいアクション映画。1980年、光州で立ち上がった労働者学生市民に対し、全斗煥(チョンドファン、後の大統領)の指令で軍隊が無差別の銃撃と虐殺を行い、死傷者は4千人を超えました。その時に殺された人々の遺族が26年後、チームをつくって虐殺首謀者への報復テロルを実行するという話です。光州の虐殺場面は劇画調のアニメで、実写場面はフィクションという構造になっています。それぞれの役者が、恨みの深さと報復意志の強さを表現しきっていて、見る者は誰しも、困難を突破して標的に接近する姿に「行け!」と声援を送りたくなります。
 私の後ろの席に座っていた在日朝鮮人女性の会話が耳に入ってきたのですが、終わった後、「(チョンドファンは)のうのうと生きているのよね。ドラマでこういう形で描くのは当然」と言っていました。責任をとらせなければいけない、というすべての朝鮮人民の強い意志を感じました。

新支部員迎え西郡支部大会
 全国水平同盟西郡支部 M

 6月23日、大阪・八尾市の桂人権コミュニティセンターで、全国水平同盟西郡支部第6回大会を開催し、新支部員も含め55人の参加で大成功しました。正面課題に青年の組織化を据え、切迫するイラン・中東侵略戦争阻止、高槻・植木団地への弾圧粉砕、改憲・戦争阻止!大行進八尾の先頭で闘うことを宣言しました。
 この間亡くなった3人の同盟員と星野文昭さんに黙祷(もくとう)し、関西労組交流センター・木下浩平代表、八尾北医療センター労組・藤木好枝委員長、全国水平同盟の高槻支部、崇仁・東三条支部が連帯のあいさつを行いました。高槻支部は6月28日までに植木団地から出て行けとの通告と闘う決意を語りました。
 久原正子支部長が基調報告で「戦争と革命の時代、青年の獲得を軸に闘おう」と呼び掛け、佃文弘書記長が「どうしたら青年たちと結びつくことができるか」と問題提起。10人が発言し活発な討論になりました。
 「青年の困難をこう突破しようと集会・デモを繰り返し、形で示す」「労組でも青年部がなくなろうとしている。執行部が闘う姿を示し、若者が何を考えているのか討論している。八尾北夏まつりにムラと周辺の青年が集まってくる。支部が見える形で登場することだ」「八尾北の夜診が増え夜も談話室に座る。職場のことを聞き、労組の団結をつくりたい」「維新の会が八尾市長になり、民営化・非正規職化・労組破壊に身構える。支部が非正規職撤廃の路線を持つことは大きい」「八尾北労組と西郡支部は一心同体で拠点を建設してきた。病気は個人ではなく社会の責任。どういう医療をするのかを労組で議論することが大事だった」
 佃書記長が「青年は見てるんやと自信が持てた。見える闘いをすれば必ずこっちに声をかけてくる」とまとめました。
 星野文昭さんは、八尾市による預金・年金の差し押さえ弾圧のとき、カンパしてくれました。「星野さんの遺志を引き継ぎ、狭山闘争と一体で権力犯罪を弾劾し、再審無罪を勝ちとる」大会決議をあげました。

八尾北の闘いの大きさ実感
 八尾北医療センター労働組合 東 理恵

 6月19日、大阪・八尾市プリズムホールで「八尾北医療センター労働組合の闘い」と題した学習会が行われ、約60人が参加しました。まず、新たな関西生コン支部への弾圧に反撃し、ともに闘うことを全体で確認しました。
 提起者は八尾北医療センター労組の灰垣美佐子書記長です。レジュメとパンフレットを紹介しながら分かりやすい提起でした。今年2月に急逝したA組合員が47年間にわたって八尾北医療センターと共に歩んできたこと、家族にも「労働組合がいかに大切か」を伝えていたことが報告されました。八尾北医療センターの成り立ち、2000年労組結成、その後労組による自主管理のもと新自由主義の医療破壊・団結破壊と闘って団結を広げ、失敗や苦闘を重ねながらここまできたことが報告されました。
 討論では、「国鉄闘争と八尾北が何十年も闘ってきたことに地域の希望がある」といった多くの発言があり、とても中身の濃い学習会でした。まとめを大阪労組交流センターの赤田由行さんが行いました。
 短時間では語り尽くせない、たぐいまれな闘いの歴史と豊かな階級性を育んできた八尾北の存在の大きさを私自身があらためて感じ、全国に発信していく責任があると思いました。
 最後に、灰垣書記長が八尾北の闘いは関西の仲間の支援なしにはここまでこれなかったとお礼を述べ、何よりも7月7日の「八尾北医療シンポジウム」の成功に全力をあげることを訴えて学習会を終えました。

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