マル学同京大支部アピール 全国で「大学改革」うち破り、全学連大会に大結集しよう

週刊『前進』04頁(3052号03面03)(2019/07/15)


マル学同京大支部アピール
 全国で「大学改革」うち破り、全学連大会に大結集しよう


 9月14〜15日、全学連第80回定期全国大会が呼びかけられました。改憲・戦争情勢のもと、全国大学で横行する不正・腐敗・支配にどう立ち向かうか? 大会で白熱した討論を行いましょう。大会でのテーマを3点提起します。

立て看規制許すな

 第一に、「大学改革」=管理強化を粉砕し、勝利するための学生の力をつくろう!
 京都大が最大の攻防点です。京大当局は立て看板規制、吉田寮生20人への明け渡し請求訴訟に続き、京大生最大のイベント、11月祭(大学祭)への攻撃をかけてきました。「授業期間内の準備禁止」「飲酒全面規制」を強要し、規模縮小を迫っています。
 しかし京大生は屈しません。昨年5月の立て看板規程施行に対し、多くの京大生が「撤去されても立て看板を出し続ける」闘いに立ち上がり、有志主催の「タテカンフェス」には300人が集まりました。タテカン運動は全国に波及しています。吉田寮裁判にも注目が集まっています。
 今回の11月祭規制に対して11月祭事務局が集めたアンケートに5千人以上の京大生が回答し、結果は「日程短縮反対」が97%。
 最大の敵は、山極壽一総長を頂点とする役員会です。04年国立大学法人化を経て、今や大学は数人の役員会が実権を握って支配し、学外の権力者・資本家が過半数を占める経営協議会と、政府・文科省の意向を受けて「大学改革」を強行しています。しかし役員会の強大な力は、金と権力を背景にしたハリボテです。大学を動かしているのは学生と教職員です。
 2015年の同学会中執による反戦バリスト以来、私たちは全学バリスト—総長団体交渉を実現する学生の団結をつくり出すことに挑戦してきました。怒りの声を一つにする闘いが始まっています。全国大学で団結をよみがえらせる挑戦を開始し、「大学改革」をうち破ろう!

斎藤郁真を返せ!

 第二に、大学による処分・弾圧をはね返そう!
 闘う学生に対し、大学当局—警察—裁判所が結託した暴力的弾圧が繰り返されています。特に京大では、放学・停学処分、職員への「公務執行妨害」や「建造物侵入」を理由とした逮捕・起訴が乱発されています。学内でのビラまきを「建造物侵入」として4人が起訴されています。
 その一人が、全学連前委員長の斎藤郁真さん(京都拘置所在監)です。7月参院選に出馬予定だった斎藤さんを狙い撃ちにした政治弾圧です。一刻も早い釈放をかちとろう!
 ビラまきを「犯罪」にさせないために、京大弾圧をうち破ろう!

改憲・戦争とめる

 第三に、激しさを増す管理強化・弾圧の背景には、安倍政権の改憲・戦争政策があります。
 「大学改革」の柱は「グローバル化」=国際競争力強化です。そのために、産学連携によるイノベーション創成や英語教育強化を進めています。本当に画期的研究や学生の能力向上を図るなら、大学人の主体性や創造力を引き出す自由な環境や予算確保が必要です。しかし実際には正反対のことが起きています。
 それは、70年安保を頂点に大学を戦争反対の砦に変えてきた学生の闘いを恐れているからです。安倍政権は、激しさを増す国際争闘戦に独自の軍事力をもって参戦するため、改憲に一切をかけ、ますます規制と弾圧を強化しています。
 教育や学問は、軍事研究をはじめとした戦争協力や、大企業の利益のための「人材育成」に使われるべきではありません。大学から改憲・戦争阻止の声をあげよう! 全国学生は全学連大会に結集しよう。
(マルクス主義学生同盟中核派・京都大学支部)
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