7・11コンビニスト決行 関連ユニオン セブン本社に迫る

週刊『前進』02頁(3053号01面04)(2019/07/18)


7・11コンビニスト決行
 関連ユニオン
 セブン本社に迫る

(写真 セブンイレブン本社に対し「24時間営業義務化反対」「永松社長は逃げるな」などのシュプレヒコールをたたきつけるコンビニ関連ユニオン【7月11日 東京・千代田区】)

 「セブンイレブンの日」とされる7月11日、コンビニ関連ユニオンがストライキに突入し、セブン本社との面談を求めて、昼に本社(東京都千代田区)前行動に立ち上がった。
 この日は、セブンが沖縄に初上陸した日。沖縄で今後4年間に250店舗を構え、過労死、非正規職を蔓延(まんえん)させるビジネスモデルを拡大させようという対極で、コンビニ関連ユニオンが24時間営業義務化廃止へストで決起したのだ。
 ストに入ったのは河野正史委員長(セブン本部社員)、尾形副委員長(セブン店舗従業員)。本社との団体交渉開催日であった5日、本社は当日になって突如、団交拒否を通知してきた。今回のストはこの不当労働行為に対するものだ。
 さらに今回、永尾潤副委員長(セブン・フランチャイズ店オーナー)は、契約内容を一方的に変更する本社を問いただすため、永松文彦社長に面談を申し入れた。永尾副委員長は「オーナーヘルプ制度」に基づく休業を本部に申請したら拒否されたため、5時間の臨時休業を宣言したところ、本部が契約解除を警告。約1千万円もの違約金を支払えと恫喝してきたのだ。
 だが、もうこんな強権的支配は通用しない。永松社長はこの間、追い詰められて「オーナーと膝(ひざ)詰めで話をしていきたい」「営業時間はオーナーの自由」と言いつくろってきた。だったら「膝詰め」で話そうではないか!
 本社前では合同・一般労組全国協議会や動労千葉の仲間も駆けつけ、本部社員も現場の立場に立ち共に声を上げようと呼びかけた。永尾副委員長が「ドラえもん」の替え歌を披露(ひろう)するなど、解放的な雰囲気が本社前を覆った。
 河野委員長は「歴史に残るセブンイレブンストライキの日となった。大勝利だ。本日のこの行動は全国の仲間に響いている」「コンビニを変えていくことによって、社会全体を人間が人間らしく生きられるように変えたい。8時間は労働を、8時間は睡眠を、8時間は自分の時間を!」と思いをほとばしらせた。
 尾形副委員長も「すべての働く仲間のためにも社長、役員は面談に応じるべきだ」と力を込めた。
 永尾副委員長が組合執行部と共に警告書への釈明を求めて本社建物に行くが、本社は「社長は不在」と門前払いし、「いる時なら会えるかもしれない」と言い逃れた。だったら、いつでも会いにいって「膝詰め」で話そうではないか! 関連ユニオンの反撃はこれからが本番だと固く誓い合い、本社前行動を終えた。
 セブン資本は完全に社会的な怒りに包囲されている。600億円かけて開発したスマホ決済サービス「セブンペイ」も3日で破綻。現場の声を無視して開発を進めたからだ。「労働組合のもとに団結して、腐り切った資本と徹底非和解で闘うこと以外に勝利の道はない」——確信に燃えて河野委員長は訴えている。共に立ち上がろう!
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