国鉄解雇撤回、関生弾圧粉砕へ 動労千葉を支援する会が総会

週刊『前進』04頁(3056号02面02)(2019/07/29)


国鉄解雇撤回、関生弾圧粉砕へ
 動労千葉を支援する会が総会

(写真 山本弘行事務局長が「国鉄決戦と関生弾圧粉砕を闘いの二つの柱に」と運動方針を提案【7月21日 DC会館】)

 動労千葉を支援する会は7月21日、DC会館で2019年度総会を開いた。総会は参院選の投票日と重なった。自民党は戦後初めて改憲を争点に選挙を行い、安倍は追い詰められながらも改憲に踏み込もうとしている。そのために仕掛けられているのが、JRの「労働組合のない社会」をつくる攻撃と、全日建運輸連帯労組関西地区生コン支部への常軌を逸した弾圧だ。
 支援する会は、国鉄1047名解雇撤回闘争と関生支部弾圧粉砕の闘いを二つの軸に、この情勢と立ち向かう方針を確立した。総会はまた、運転士・車掌廃止の「ジョブローテーション」で鉄道業務の全面分社化に突き進むJRと総力で闘うことに労働運動再生の道があると確認した。
 動労水戸の石井真一委員長が連帯あいさつで、JRが常磐線全線開通に向けて富岡―仙台間の乗務を原ノ町運輸区に担当させると発表するなど具体的準備を始めていると報告し、これを許さない9・22水戸集会への参加を呼びかけた。
 運動方針を提案した山本弘行事務局長はまず、動労総連合による1047名解雇撤回の申し立てを却下した千葉県労働委員会の暴挙を弾劾し、「労働委員会が解雇の真実を闇に隠し、解雇撤回を求める団体交渉も否定し、審理拒否を弾劾する裁判の権利さえ奪おうとした」と述べて、事態の重大さを強調した。そして、解雇撤回の命令を求める中央労働委員会あての署名と、物販への取り組みを強化しようと訴えた。
 また、「関生支部への弾圧を許して労働運動は成り立たない。11月労働者集会を共に担う関生支部への弾圧は国鉄闘争への弾圧そのものだ」と指摘し、弾圧粉砕に立つことを訴えた。
 さらに、動労千葉を軸とする国際連帯闘争の新たな発展を確認し、CTS(千葉鉄道サービス)幕張事業所の職場代表選挙での動労千葉の関道利副委員長の圧勝を「労働組合つぶしの攻撃に対する反撃の切っ先」と位置づけた。そして、この勝利を土台にJR職場への宣伝戦を強め、各職場・地域で支援する会をさらに拡大しようと呼びかけた。
 動労千葉からの提起を行った田中康宏委員長は、「関生支部への弾圧は戦後最大の労働運動への刑事弾圧だ」と指摘した。また、安倍政権による韓国への経済制裁に全マスコミが同調している現実への危機感を表明し、「この現状は、階級対立が存在するのにそれが表に現れないことから起きている。国鉄分割・民営化で労働運動が後退させられたことがその原因だ。だから、国鉄闘争を軸に闘う労働運動をよみがえらせよう」と声を強めた。
 討論では、動労千葉と支援する会の運動が、これまでの壁を打ち破って新たな仲間との結びつきをつくり出していることが、各地区から報告された。
 動労千葉の関道利副委員長が、職場代表として労働安全衛生委員会の議論を丹念に職場に報告し、職場環境を一つ一つ改善させてきたことが、動労千葉への非正規職労働者の信頼を生み出したと報告した。
 懇親会で支援する会は動労千葉組合員との交流を深め、11・3労働者集会に至る決戦態勢を打ち立てた。
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