安倍の改憲発議を阻もう 「8・12労働者市民のつどい」へ 民主労総ソウル地域本部が参加

週刊『前進』04頁(3058号01面01)(2019/08/05)


安倍の改憲発議を阻もう
 「8・12労働者市民のつどい」へ
 民主労総ソウル地域本部が参加


 8月12日、東京・墨田区曳舟文化センターで「『国益』と『排外』に憲法は屈するのか? 改憲発議を阻もう! 8・12労働者市民のつどい」(主催/8・15実行委員会)が開催されます。韓国から「ろうそく革命」の中心を担った民主労総の仲間を迎え、国境を越えた団結を打ち固める国際的な反戦集会です。74年目の8・15を前に、「あの戦争を二度と繰り返させない」という日本の労働者民衆の反戦思想・反戦運動の原点が本物かどうかが問われています。8・12集会への全国からの大結集を呼びかけます!

韓国への経済制裁撤回を

 米トランプ政権が、原油輸送の動脈であるホルムズ海峡の海上警備のためと称して「有志連合」を呼びかけ、安倍政権はこれに応えて自衛隊の派兵へ踏み出そうと狙っています。安保関連法の適用や新たな特別措置法の制定をもって自衛隊を派兵し、さらにはジブチに駐留する自衛隊をホルムズ海峡などでの作戦行動に投入しようとしているのです。絶対に許してはなりません。
 憲法に自衛隊を明記させようとする安倍・自民党の改憲案は、このような戦争にいつでも参戦できるようにするためのものです。安倍政権は、「石油がなければ日本は国家存亡の危機に陥る」「自国の利益を守るためには他国人民の利害など考慮する必要はない」といった自国第一主義をふりかざし、「『国益』を守るためには憲法改正が必要だ」として改憲と戦争へ進もうとしているのです。
 加えて安倍政権はこの間、韓国に対する敵意と排外主義をあらわにし、貿易規制=経済制裁を発動してムンジェイン政権をねじ伏せようとしています。韓国大法院(最高裁)による元徴用工への賠償命令に対し、安倍は「1965年の日韓基本条約と請求権協定で賠償問題は解決済み」と強弁しますが、日韓条約は36年におよぶ植民地支配についての謝罪と賠償を一切拒否して締結されたものでした。しかも、締結の当事者は軍事独裁のパクチョンヒ政権でした。当時の日韓の労働者・学生は共に条約締結反対闘争に命がけで決起したのです。歴史的国家犯罪を居直る安倍政権を許してはなりません。
 日韓労働者の国際連帯をかけて経済制裁を撤回させましょう。排外主義をあおって差別構造を強化し、侵略戦争に労働者民衆を動員する----そんな歴史を二度と繰り返させるわけにはいきません。

世界の労働者民衆が決起

 新自由主義の崩壊とさらなる格差と貧困の拡大、搾取の強化、その果てにある世界戦争の切迫に対して、労働者民衆は世界中で立ち上がり始めています。
 香港の200万人デモ、フランスで粘り強く続けられる「黄色いベスト」運動、そして韓国・民主労総による非正規職撤廃を掲げた10万人ストライキなどが次々と闘われています。
 参院選で改憲勢力の議席が3分の2を割ったことで、安倍は焦りに満ちて改憲攻撃を激化させています。全日建運輸連帯労働組合関西地区生コン支部への常軌を逸した大弾圧は、まさにその最たるものです。こうした情勢だからこそ、「『国益』と『排外』に憲法は屈するのか?」というテーマを掲げて毎年開かれてきた8・15集会に、今こそ大きな声と力を結集しなければなりません。
 今年の「8・12労働者市民のつどい」は、メイン企画として東京新聞論説兼編集委員の半田滋さんを迎え、「先制攻撃する自衛隊」と題して講演していただきます。コメディアンの松元ヒロさんによるコント「なんでもアリで安倍改憲?」もぜひご期待ください。さらに「ろうそく革命から職場革命へ」と闘い続ける民主労総の2人が来日し、「国際連帯で戦争止めよう」とアピールします。集会の基調報告は杉並区議会議員の洞口朋子さんが行います。
 今秋臨時国会を中心とする安倍政権の改憲攻撃と真っ向対決し、「改憲・戦争阻止!大行進」運動を全国で大きく発展させましょう。そのためにも、8・12集会を共に大成功させましょう!

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「国益」と「排外」に憲法は屈するのか?
改憲発議を阻もう!
8・12労働者市民のつどい
 8月12日(月・休)午後1時開始
 曳舟文化センター(東京都墨田区京島1―38―11)
 主催 8・15実行委員会

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