市東さん迎え高崎で集会 安倍農政に立ち向かう労農連帯を

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週刊『前進』04頁(3074号03面02)(2019/10/07)


市東さん迎え高崎で集会
 安倍農政に立ち向かう労農連帯を

(写真 50人の参加で開催された講演会【9月29日 高崎市】)

 9月29日、市東孝雄さんを招いての「安倍政権の農政を考える講演会」が、群馬・市東さんの農地を守る会などの呼びかけで、高崎市内の会場に50人の参加で開かれました。オープニングで歌とピアノ演奏。青栁晃玄さんと星野文昭さんをしのんで「糸」と「三里塚反対同盟歌」を合唱し、初参加者が多い会場が和んだところで開会しました。
 高階ミチさんが開会あいさつ。13年に及ぶ「市東さん集会」の取り組みの中で新たに農業を始める人も出ていると紹介し、何よりも「土」の大切さと、市東さんの農地を守ることの意義を訴えました。続いて玉村町議会議員の石川眞男さんが、台風被害で苦しむ千葉県民を放り捨てて、改憲の組閣にのめり込む安倍政権を徹底弾劾しました。
 「お話」で、群馬・市東さんの農地を守る会の田島俊昭が、2014年のダボス会議で安倍が出した「成長戦略(医療・雇用・農業)」にふれ具体的に安倍政権の7年を総括。
 全国農民会議の小川浩さん、市東孝雄さん、三里塚現地闘争本部から発言を受けました。小川浩さんは農民切り捨ての安倍農政を弾劾し、全国農民会議への参加を呼びかけました。
 市東さんはご自身が就農して以来の故小池正男先生、故青栁晃玄さんからの支援と、群馬との永い縁を語ってくれました。そして「自動車輸出のために自国の農業を売り渡す安倍」を弾劾し、「消費者の人にも声を上げてもらいたい」と提起。「農地裁判を闘い、一日でも長く耕して農地を守る」決意を訴えました。
 現地闘争本部のお二人の「台風被害の市東さんの作物の下から新しい葉っぱが出ています。作物と農家のたくましさに教えられる毎日です」というお話も感動的でした。
 群馬県議会議員から安倍政権が強行した種子法廃止に対抗して県条例を作らせる取り組みの現状が報告され、拍手で確認しました。
 群馬合同労組の清水彰二委員長と大塚正之さんが、お礼と、10・13現地集会―11・3日比谷集会の成功で市東さんの農地を守ろうと訴えました。交流会にも20人以上が参加しました。
 三里塚闘争を50年間闘い6月に逝去された青栁晃玄さんの闘いを引き継ぎ、農業・農民問題全部を対象化して、農業と農民闘争の復権と労働者の総決起をつくり上げることで市東さんの農地を守っていく第一歩となりました。
(田島俊昭)
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