東京 学校に「天皇祝意」強制するな 八王子市教委に申し入れ

週刊『前進』04頁(3076号03面01)(2019/10/14)


東京
 学校に「天皇祝意」強制するな
 八王子市教委に申し入れ

(写真 「天皇祝意を強制するな」と八王子市教育委を追及【10月7日】)

 10月7日、東京の三多摩労組交流センターと「とめよう戦争への道!百万人署名運動三多摩連絡会」は、八王子市教育委員会に対して、「天皇『祝意』の強制は戦争への動員であり、子ども・教育労働者・地域住民を動員させないことを求める申入書」を提出しました。
 安倍政権は5・1新天皇即位に際し、「祝意」を示すためとして4月2日に各省が「日の丸」を掲揚し、地方自治体や学校、企業や一般にも掲揚の協力を求めることを閣議決定。文部科学省は同日、全国の教育委員会などに学校での「日の丸」掲揚を求める通知を出しました。さらに同月22日、文科省は「学校における児童生徒への指導について」として、「国民こぞって祝意を表する意義について、児童生徒に理解させるようにすること」を求めることを通知。これを受け八王子では、翌23日に天皇アキヒトが武蔵陵墓地に来た際に、沿道に三つの小学校の児童を並ばせ「日の丸」の小旗を振って出迎えさせる暴挙が行われました。
 三つの小学校に直接働きかけたのは八王子市教育委員会ですが、裏にいるのは安倍の最側近で八王子が地元の萩生田光一(当時自民党幹事長代行)です。その萩生田が文部科学大臣として安倍政権に入閣し、10月22日「即位礼正殿の儀」や11月「大嘗祭(だいじょうさい)」を使って再び学校に介入し、天皇「祝意」を強制してくることは明白です。韓国や北朝鮮、中国に対する排外主義宣伝と一体であり、戦争のできる国家へとつくりかえる改憲攻撃そのものです。
 私たちは怒りに燃えて行動に立ちました。申し入れ行動に集まったのは7人。対応した市教委側は、狩野指導主事と副主事の2人。申し入れは庁舎内のテーブルで行いました。私たちは具体的に、①市教委は天皇「祝意」を強制する奉迎に子どもたちを動員しないこと、②市教委は「天皇を敬愛する」ための指導を各学校に対して行わないこと、教育労働者に不当な圧力をかけ、公教育に介入しないことの2点を申し入れました。
 市教委側は、4月の子どもたちの動員について、「市教委は文科省からの情報提供をしただけ」「八王子市内の小中108校に市教委から通達を送り、それに応えたのが3校の小学校であり、沿道に並ばせるなどの措置は全て学校長の判断である」と答えました。しかし、「情報提供をしただけ」はペテンです。市教委は3校に対して「参加の可否、参加人数、必要な小旗の数」まで問い合わせているのです。私たちは市教委の責任を徹底追及し、再び通達を出す場合は伝えることを確認させました。
 また指導主事は、「天皇を敬愛する」指導について「児童に理解しやすい具体的な事項を取り上げ……天皇についての理解と敬愛の念を深めるようにすること」という学習指導要領をあげて正当化しました。まさに戦前と同じ教育労働者の戦争動員、「子どもたちを再び戦場に送り出す」教育が学校現場から始まっていると痛感しました。
 天皇儀式を使った安倍―萩生田の学校への攻撃に反撃しましょう。「広島教職員100人声明」とともに進む教育現場からの闘いを東京・三多摩から組織していくために闘います。
(三多摩労組交流センター代表 徳永健生)
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