完黙の原則貫き闘う砦 救援連絡センター 結成50年でシンポ

週刊『前進』04頁(3080号04面02)(2019/10/28)


完黙の原則貫き闘う砦
 救援連絡センター 結成50年でシンポ

(写真 パネラー全員が関西地区生コン支部への弾圧に反撃しようと訴えた【10月6日 墨田区】)

 10月6日、救援連絡センター結成50周年を記念したシンポジウムが東京・墨田区の曳舟文化センターで行われた。改憲・戦争攻撃に対して労働者民衆が立ち上がる時代に、完全黙秘を原則とする救援連絡センターの重要性を実感させる集会となった。
 初めに代表の足立昌勝さんが「1967年、68年、ベトナム戦争反対の実力闘争で労働者・学生が大勢逮捕された。この弾圧に国民救援会が救援を拒否したために、地域救援会が各所で立ち上がり、その中心として救援連絡センターが結成された」と経緯を述べた。以来50年、国家権力の弾圧と闘う人民の砦(とりで)として維持・発展してきた救援連絡センターの存在と闘いはきわめて重要だ。
 シンポジウムのテーマは「天皇代替わり・オリンピック情勢の中で改憲攻撃下の弾圧といかに闘うか」。九州大学名誉教授の内田博文さん、一橋大学名誉教授の鵜飼哲さん、静岡大学教授の笹沼弘志さんらがパネラーとして発言し、山本志都弁護士がコーディネーターを務めた。
 内田さんは、「今、安倍政権は新たな戦前にしようとしている。共謀罪などの治安体制を強化し、改憲は総仕上げ」と警鐘を鳴らした。鵜飼さんは「オリンピックは福島原発事故を隠蔽(いんぺい)し、被害者を棄民化し、改憲への道筋をつけるもの」と弾劾。笹沼さんは野宿者が排除される問題を提起し、全員が関西地区生コン支部への弾圧に反撃しようと訴えた。
 特別報告に移り、「おわてんねっと」の新孝一さんが天皇攻撃との闘いを報告。組合潰しと闘う関西地区生コン支部執行委員の西山直洋さんは、関生支部への弾圧は労働組合破壊を狙った弾圧であり、裁判所がそれに手を貸していると弾劾した。
 全学連前委員長の斎藤郁真さんが、大学の教室にビラを置いただけで5カ月も勾留されたことを弾劾し、それを打ち破って出獄したと元気に報告した。
 最後に救援連絡センター代表弁護士の葉山岳夫さんが集会の成功を確認し、改憲阻止、関生弾圧粉砕、11月3日の労働者集会へ結集しようと訴えた。

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