安倍への怒りを行動へ 関生支部弾圧はね返そう 職場・地域・学園から11・3日比谷へ

週刊『前進』02頁(3081号01面01)(2019/10/31)


安倍への怒りを行動へ
 関生支部弾圧はね返そう
 職場・地域・学園から11・3日比谷へ

(写真 11・3労働者集会への結集を呼びかけ宣伝。多くの労働者が改憲反対の訴えに呼応し立ち止まった【10月26日 JR秋葉原駅中央口】)


 11・3全国労働者総決起集会と改憲阻止!1万人行進は目前に迫りました。全国から大結集し、安倍政権打倒の銀座デモに立ちましょう。この集会は、全日建運輸連帯労組関西地区生コン支部への大弾圧を粉砕する闘いです。JRでも「労働組合のない社会」をつくる攻撃が激化しています。この攻撃に立ち向かい、闘う労働運動を今こそ取り戻しましょう。安倍政権は、労働組合をつぶすことで、改憲・戦争に突き進もうとしています。安倍が狙う中東への自衛隊派兵は、実際の戦争に突入することによって改憲を強行しようとする策動です。戦争を止めるのは、労働者の国際連帯です。韓国・民主労総をはじめ、台湾、ドイツなど全世界の労働者が11・3に結集します。二度と戦争を許さない決意を固め、11・3に集まりましょう。

命を切り捨てる国くつがえそう

 資本のもうけだけを優先し、労働者民衆の生命をないがしろにし続けてきた新自由主義は、社会を徹底的に破壊しました。それを示したのが、9月の台風15号と10月の台風19号の大被害です。台風がもたらした苦難が続く中、10月25日には東日本一帯が再び大雨に見舞われ、千葉県と福島県で10人が亡くなり、5県で計27河川の水が堤防からあふれ出しました。
 安倍政権は北朝鮮や中国、さらには韓国さえ敵視し、「国民の生命と財産を守る」と言って改憲を強行し、戦争遂行体制を築こうとしています。しかし、打ち続く災害から民衆の命を守るつもりはありません。
 1998年には2兆円近かった治水予算は、今では半分に減らされています。堤防が必要なのに、建設もされず、または基準に達しない箇所が3割も存在します。自治体の職員は減らされて、災害対応もままなりません。
 多くの人々が再度の被害におびえつつ、生活を立て直すことに全力を挙げていた10月22日、天皇の即位儀式が強行されました。安倍政権が守ろうとしているのは、ごく一握りの皇族と資本家階級だけなのです。これに反対し、都心デモをはじめ怒りの大衆的反撃がかちとられました。
 2011年3・11東日本大震災と福島第一原発事故で、資本のもうけのために民衆の命を切り捨てる国のあり方は、はっきりと示されました。今また同じことが繰り返されています。
 治山治水を放棄した支配者は支配者たりえません。安倍政権を打倒し、資本が支配するこの社会を覆すことが必要です。

労働3権を踏みにじる改憲攻撃

 関西生コン支部への弾圧は、戦後最大の労働組合破壊攻撃です。ストライキを「威力業務妨害」、団体交渉を「強要」、企業の違法行為を摘発する活動を「恐喝」にでっち上げての弾圧は、あらゆる労働組合に向けられています。労働組合の団結権・団体交渉権・争議権を保障した憲法28条が真っ向から踏みにじられています。改憲はすでに始まっているのです。
 関生支部は、中小零細企業の多い生コン業界で、産業別統一協約を結び、日々雇用の非正規労働者を含む生コン労働者の賃上げを実現してきました。それはゼネコンやセメントメーカーと対抗し、中小零細の企業主を協同組合に組織する努力と一体のものでした。こうして関生支部は、同労組を通さなければ個別の資本は労働者を雇えない構造を築いてきたのです。
 国家権力と資本は、この構造を覆そうと必死です。それは、安倍政権が「働き方改革」で全労働者を非正規職に突き落とそうとしているからです。関生支部弾圧を許さない闘いは、労働組合の存立を死守するとともに、総非正規職化に立ち向かう決定的な闘いです。

鉄道業務丸ごと外注化との決戦

 JRでも「労組のない社会」をつくる攻撃との闘いが決戦を迎えています。JRは国鉄分割・民営化に協力したJR東労組をも解体し、鉄道業務の丸ごと外注化を狙っています。労働者を外注先に転籍させ、全員を非正規職にすることがその狙いです。
 JR東日本は2020年度末に常磐線各駅停車に自動運転を導入し、将来は資格を持つ運転士も乗務しない「ドライバレス運転」を目指すと発表しました。運転士や車掌の職名をなくすだけでなく、その職種自体をなくそうとしているのです。こうした形でJRは、新たな労働者支配のモデルをつくろうとしています。
 しかし、御用労組も解体するというJRの攻撃は、支配の破綻を必ずもたらします。動労千葉はCTS(千葉鉄道サービス)幕張事業所での職場代表選挙に勝利し、職場を丸ごと組織する闘いに入っています。外注先で動労千葉が多数を握れば、JRが狙う外注化は成り立ちません。
 関生支部弾圧粉砕とJRをめぐる攻防に、非正規職の労働者が置かれた現実を覆す鍵があるのです。

国境こえた団結で戦争を阻もう

 安倍は10月10日の衆院予算委員会で「憲法制定から70年余りが経過した。時代にそぐわないものを改正すべきだ」と表明しました。自民党は18日の和歌山での集会を皮切りに全国で連続的に改憲集会を開く方針です。戦後労働運動は「二度と戦争を許さない」という決意から出発しました。その原点が問われています。
 戦争を止めるのは、国境を越えた労働者の国際連帯です。11・3集会には韓国・民主労総をはじめ、台湾、ドイツなど全世界から労働者が結集します。戦争責任を居直る安倍が異様な韓国バッシングを繰り返す中、日韓労働者の国際連帯はこの情勢を打ち破る決定的な力を持っています。
 広島教職員100人声明を先頭に、改憲・戦争を許さない職場からの闘いが始まっています。
 有権者に金品を配っていた犯罪行為が暴かれ、経済産業相の菅原が辞任に追い込まれました。多くの人が安倍に怒りを燃やし、行動しようとしています。力ある闘いを求めています。
 11・3集会は、11月10日の「天皇即位祝賀パレード」や14~15日の大嘗祭(だいじょうさい)と真っ向から対決する闘いでもあります。安倍政権に怒りを燃やすすべての人々の総結集を訴えます。

このエントリーをはてなブックマークに追加