団結ひろば 投稿コーナー

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週刊『前進』04頁(3082号04面04)(2019/11/04)


団結ひろば 投稿コーナー

関生弾圧への怒り集め集会
 国鉄闘争全国運動・新潟 阿部啓輔

 10月27日、新潟市内で「関西生コン支部弾圧を許さない新潟集会」を開催、30人の参加を得て成功しました。関生弾圧に対しては、真相が伝わる中で怒りと危機意識が広がっており、集会では政治的スタンスを超えて呼びかけ人陣形がつくられました。
 呼びかけ人を代表して発言した県内の合同労組の活動家は、「関生を支援することは自分の足元から労働運動をつくること」「産業別労組こそ労働運動のあるべき姿」とアピール。
 続いて、関西生コン支部の闘いの動画が二つ上映されました。2010年の闘いの動画では、武建一委員長を先頭にした団結の力で資本との攻防が前進したことを実感。18年1月の闘いはその年の7月から始まる大弾圧を予感させる映像で、緊迫感漂うものです。
 関西生コン支部と同じく全日建の新潟支部からの連帯のメッセージが紹介されました。それを受けて新潟地域一般労組の組合員から関西生コン支部の闘争史、産業別労働運動が切り開いてきた地平、今回の弾圧の実態、改憲をめざす安倍政権の「労組のない社会」の実情などを報告しました。
 報告を受けて、質問や意見交換をしました。集会のまとめとして、国鉄闘争全国運動・新潟が「①労働運動の後退を見透かした権力の弾圧。これを打ち破る労働運動の活性化をつくり出そう。②資本主義の没落と危機は関生支部の原則的な労働運動を許せなくなっている。関生を巡る攻防は労働者の未来をかけた決戦。絶対に勝利しよう。③関生も呼びかけている11・3集会に参加しよう。④県内に支援組織をつくる活動につながろう」と提起。青年労働者の団結頑張ろうで集会をしめくくりました。

控訴審で東電3人を有罪へ
 福島市 小金沢由香

 福島第一原発事故をめぐり業務上過失致死傷罪で強制起訴された東京電力の旧経営陣3人に、東京地裁は9月19日に無罪判決を下しました。私も当日、東京地裁に行きましたが、この判決は到底認められません。
 判決は無罪を言い渡すため「ごまかし」で塗り固められています。大熊町の病院などの患者ら44人は長時間の避難の過程で死亡しました。判決はこの悲惨な被害状況の事実を認定しませんでした。遺族は「業務上過失致死傷罪が問われているはずなのに判決には死亡した人の話が出てこない。責任を取らないのは絶対許せない」と話しています。
 裁判は、①津波の予見可能性、②結果回避義務が争点でした。傍聴した知人はメモを取りましたが、内容のひどさに早々に取る気が失せたそうです。福島原発刑事訴訟支援団から後日、判決について報告があり、その中の「被害者、被災者を敵視し、勝手に争点をすり替え、自分に都合の悪い証拠は無視し、都合のよい証拠をかき集めて支離滅裂な事実認定した誤り」の部分に不当判決に怒り、屈しない意志を感じました。
 判決は強引で凶暴です。福島の思い、全国の原発反対の思いをへし折ろうとしたのかもしれません。しかし判決当日、地裁前にかけつけた多くの支援者は「全員無罪」の報告に全身で怒りの声、こぶしを上げ気概に満ちていました。力強い一体感、連帯感が生まれ、「裁判は勝利できる!」と感動を覚えました。
 行政を忖度(そんたく)するまでに腐敗した無罪判決を不服として、検察官役の指定弁護士は9月30日、東京高裁に控訴しました。安倍政治に苦しむ多くの人に支援を呼びかけ、控訴審で有罪判決を勝ち取りたいと思います。

AGC京浜工場前で朝街宣
 神奈川 上田 豊

 10月23日朝7時から8時半、合同労組かながわ、神奈川労組交流センターがAGC京浜工場前で宣伝戦を行いました。退勤する労働者と出社する労働者が交差する時間帯ですが、いつもより工事関係の労働者が多かったと思います。
 韓国で8月23日、地方裁判所がAGCファインテクノ韓国株式会社(AGCの韓国法人)の不法派遣を認定し、原告である旭非正規職支会の23人の組合員を直ちに直接雇用せよと命じました。この判決に従い、AGC本社の責任で解雇者を直接雇用し、正規職として職場に戻せというビラを、11・3労働者集会への参加を呼びかけるビラと共に手渡しました。
 日経新聞に連載された手記でAGC社長・島村琢哉は、「ワン・フォー・オール(みんなのために)」という精神に感化され、「礼拝中に考えるのは世界で働く5万4000人のAGC社員の幸せだ」と書いています。昼休み20分、最低賃金で働かせた上、メール1本で解雇した韓国子会社の178人の非正規職労働者を、島村は何だと思っているのか。聞いてみたいものです。

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