三里塚 市東さんの農地絶対守る デモ・いも煮会で団結 180人が参加し空港弾劾デモ

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週刊『前進』02頁(3095号01面02)(2019/12/19)


三里塚 市東さんの農地絶対守る
 デモ・いも煮会で団結
 180人が参加し空港弾劾デモ

(写真 第3滑走路阻止!12・24公聴会弾劾へ 快晴のもと、三里塚反対同盟を先頭に市東さんの南台の農地からデモに出発した【12月14日】)

(写真 樫【かし】の木のもとで、いも煮会が開かれ大盛況。農地死守へ熱く交流し団結を固めた【市東さんの天神峰農地の作業場前】)

(写真 いも煮会の締めに市東さん【中央】をはじめ全員で「反対同盟の歌」を熱唱。「誇りも高き農地死守」の歌詞が皆の胸を熱くした)


 12月14日、三里塚芝山連合空港反対同盟が主催する現地闘争&団結いも煮会が行われた。快晴のもと180人が参加し、天神峰・市東孝雄さんの農地を守り、第3滑走路建設を阻止する誓いを交わした。
 午後1時、空港敷地を食い破って存在する南台農地に集合。走行するジェット機を目の前に、太郎良陽一さんの司会でデモ前の打ち合わせを行った。最初に伊藤信晴さんが、空港機能強化の「公聴会」を弾劾する12・24闘争への決起を呼びかけた。
 続いて東峰の萩原富夫さんが、今年の締めくくりとして本日から12・24公聴会弾劾へ全力で闘うことを明らかにした。「素晴らしい畑をNAAが取ろうとするのを許さない。三里塚は沖縄をはじめ闘う人々と手を携え、国策に立ち向かう一本の大きな柱となる」と決意表明した。
 シュプレヒコールを上げデモに出発。宣伝カーから木内敦子さんがデモコールを一帯に響かせ、市東さん宅南の開拓組合道路までのデモを貫徹した。

反対同盟と共に熱気あふれ交流

 現闘の同志たちの手で、天神峰農地の作業場前がいも煮会会場として準備されていた。いも煮、焼きそばがふるまわれ、たちまち熱気に満ちた交流の場に。
 木内さんの司会で集会が始まった。萩原さんが公聴会への「弾劾声明」を読み上げ、さらに「市東さんの農地を守る沖縄の会」のメッセージが紹介された。
 連帯発言の最初に動労千葉の関道利委員長が「運転士」の職名を廃止する攻撃を打ち砕くと決意表明。市東さんの農地取り上げに反対する会、全国農民会議、群馬・市東さんの農地を守る会、星野全国再審連絡会議の発言が続いた。全国農民会議の小川浩共同代表は、日本農家が直面する危機の深刻さを説明し、「安倍政権を倒そう」と熱烈に訴えた。
 司会を婦人行動隊の宮本麻子さんに交代し、成田空港周辺の地元住民、羽田空港新飛行ルートと闘う東京のなんぶユニオンなどの発言が続いた。
 歌のコーナーでは、天神峰農地の一角に立つ「星の木」のもとに分骨された星野文昭さんに思いを馳(は)せ、「ソリダリティ」などを歌った。続いて全学連を中心につくられた律動チームが切れのいい踊りを披露(ひろう)し喝采を浴びた。
 動労水戸の木村郁夫書記長は、常磐線全線開通に向けた福島第一原発直近の富岡―浪江間の試運転を弾劾した。連帯発言の最後に、全学連前委員長の斎藤郁真さんが「強制執行を実力で阻止する大隊列をつくる」と決意を表明した。
 市東さんが、「権力につぶされず53年も闘いを続けてきたのはみなさんのおかげ。共に完全勝利まで闘います」とあいさつした。
 最後に反対同盟の歌を全員で熱唱し、団結ガンバローを三唱。大成功のいも煮会を締めくくった。

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