関生支部の新年あいさつ 資本・権力のどんな弾圧も「関生魂」の思想は消せない 全日建運輸連帯労組関西地区生コン支部 武洋一書記長

週刊『前進』04頁(3098号01面03)(2020/01/13)


関生支部の新年あいさつ
 資本・権力のどんな弾圧も「関生魂」の思想は消せない
 全日建運輸連帯労組関西地区生コン支部 武洋一書記長


 全日建運輸連帯労組関西地区生コン支部の武洋一書記長から、新年のメッセージをいただきました。連帯して大弾圧粉砕へ闘おう。(編集局)

■戦後最大の権力弾圧
 「新年明けまして」とはいえない年明けとなりました。昨年中は、皆様方に一方ならぬご支援を頂き、ありがとうございました。一昨年7月から始まった連帯ユニオン関西地区生コン支部(関生支部)にかけられた戦後最大の権力弾圧によって57名の仲間が逮捕され1年5カ月になるもいまだ2名の仲間が勾留中です。
 そして、保釈を勝ち取り勾留から解き放されたと思いきや、保釈とは名ばかりで、自宅での軟禁状態にあります。組合事務所の出入りが禁止され、組合員との面会や文通も禁止されています。明らかに組合活動を全面禁止する違法行為です。
■なぜ、弾圧されるのか
 時は、関生支部が2017年12月12日の運賃引き上げを求めた、生コン工場やセメント基地に対するゼネラルストライキに始まります。同時に、中小企業がひしめく生コン業界で協同組合に結集し、生コン建造物の安心・安全・安定を保証するためにも、生コン価格の適正化、品質保証、安定供給の実現を目指して、関連業界と労働組合が連携・協力して取り組んできた政策運動(関生型運動)をつぶすために仕掛けられた弾圧です。
 18年7月から資本・権力と大阪広域生コン協組が事件をデッチ上げ、その先兵として滋賀県警、大阪府警、京都府警、和歌山県警が関生支部つぶしに躍起となっています。
■資本の危機の現れ
 関生支部の運動は、中小企業と労働組合が協力・連携し、中小企業間の過当競争を抑制する協同組合化の実現によって適正価格の収受、品質保証、安定供給を実現してきました。そして、関連産業における労働者の高いレベルの賃金・労働条件を確立してきました。今回の大弾圧は、このような産業別労働運動を展開する関生支部の存在が、企業内労組に封じ込められている日本労働運動の再生につながることを恐れた資本・権力の危機の現れであります。
 「関生型運動」が全国に拡大することは、資本主義の根幹である「大競争」「資本の集中・集積」の産業・社会システムを崩壊させ、資本主義の終わりを告げることになるからであります。
■全国の仲間と団結し
 このことは、1980年代からいわれてきました。当時の日経連会長・大槻文平(故人)は、「関西の生コン運動は、資本主義の根幹に関わる」「箱根の山を越えさせるな」との大キャンペーンを発して、関生支部への大弾圧を実行した歴史があります。権力弾圧という外からの攻撃ではつぶれないと見るや、今度は政党を巻き込んで内部分裂を策動し、関生支部を二分化してきました。この分断攻撃によって、全日建連帯の誕生へとつながっています。
 そして、05年にも5次にわたる大弾圧が繰り返され、武建一委員長は1年半も勾留されました。しかし、この弾圧をも乗り越えてきました。
 資本や権力が、いくら関生支部への物量的な弾圧を繰り返しても、「関生魂」の思想は消せません。
 全国の仲間と団結し闘い続けることを決意して、新年のごあいさつとさせて頂きます。

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