地域破壊の拡張やめろ! アリバイづくりの公聴会を弾劾

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週刊『前進』04頁(3098号03面02)(2020/01/13)


地域破壊の拡張やめろ!
 アリバイづくりの公聴会を弾劾

(写真 反対同盟を先頭に、公聴会会場の芝山文化センター前で抗議のデモ【12月24日 芝山町】)

 12月24日、三里塚芝山連合空港反対同盟と支援の労働者・学生は、成田空港大拡張・第3滑走路建設のための「公聴会」弾劾闘争に立ち上がった。
 第3滑走路を新たに建設し現在の空港敷地を2倍化するというNAAの「施設変更」申請を許可するかどうかをめぐり、国土交通省が「住民や関係者から意見を聞く場」というのが公聴会の建前だが、実際には結論ありきのアリバイづくりにすぎない。
 午前9時、会場の芝山町芝山文化センター前に反対同盟が陣取り、動労千葉の中村仁さんも駆けつけた。警察・機動隊がものものしい警備態勢を敷く中、入っていく人々に次々と反対同盟のビラが手渡された。相川勝重芝山町長と共に推進派に転落した石毛博道の乗る車に対しては、怒りがたたきつけられた。
 公聴会開始に合わせ、文化センターと芝山町役場を包囲し一周するデモに出発。「生活破壊の第3滑走路許すな」「芝山町の売り渡しを許さない」「市東さんの農地を守れ」のシュプレヒコールが響いた。
 公聴会では冒頭、300人ほどの傍聴者を前に、撮影・録音などは一切禁止、拍手も「みだりな発言」も許されないという注意事項が通告された。一方で「主宰者」は記録としてビデオを撮影するという。マスコミの取材も規制するこの措置は抗議で撤回された。
 「公述人」として最初にNAAの椎名明彦副社長が演壇に立った。傍聴席から「なぜ田村社長が出てこない」「空港拡張やめろ」と野次が飛ぶと、国交省の職員が声を出した人々を強制的に退場させた。抗議が続く中、38人の公述人が次々と発言。成田市長の小泉一成ら推進自治体の代表、空港関連企業など空港利権にあずかる連中が賛成論を述べ立てた。連合千葉の小谷裕会長は、「雇用創出」を理由に推進を訴えた。「住民の気持ちが全くわかっていない!」などの弾劾の声が突きつけられた。
 明確に「反対」を主張したのは6人。移転を強要される地域に住む芝山町民として、反対同盟の伊藤信晴さんが「絶対反対」を訴えた。第3滑走路建設は、農地・山林・地形を回復不能に壊滅させ地域を分断するものであり、「空港との共栄」が虚偽であることを具体的かつ平易に暴露し、大きな拍手を受けた。
 さらに住民の怒りの発言が続いた。「これ以上の住民無視の騒音拡大は許せない。我慢の限度を超えている」「強行されれば生活できない」
 国交省は1月中にも結論を出すというが、実際に移転を迫られ騒音被害を受ける地元住民は第3滑走路建設に圧倒的に反対であることを示した。住民の決起と結んで空港機能強化・第3滑走路を粉砕しよう。
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