3・11反原発福島行動'20へ 原発事故は終わっていない

週刊『前進』04頁(3100号03面02)(2020/01/20)


3・11反原発福島行動'20へ
 原発事故は終わっていない


 福島第一原発事故から9年目の「3・11」が近付いています。事故は収束せず、放射能汚染は深刻なままです。にもかかわらず、安倍政権は「復興五輪」を掲げて3月14日には常磐線の全線開通まで狙い、住民やJR労働者を被曝させようとしています。福島には怒りが渦巻いています。この怒りと結びつき、原発も核戦争も許さない行動に立ち上がろう。3・11反原発福島行動実行委員会のビラを紹介します。(編集局)

オリンピックやってる場合か
子どもたちの命と未来を守ろう

 3・11からまもなく9年。廃炉作業工程は延期の連続。事故収束のめどなどまったく立たないなか、「復興オリンピック」にむけ、3月14日にJR常磐線が全線開通されます。除染したのは駅や道路だけ、見せかけの復興です。双葉、大熊、富岡のいまだ高線量の帰還困難区域へむりやり住民を戻そうとしているのです。
 農地から放射性物質を取り除くことを要求した裁判で、「飛散した放射性物質は東電の管理下になく、農家が所有していると言えるので東電に除去は請求できない」という判決が出ました。東電旧経営陣を訴えた裁判も無罪判決。政府も電力会社もだれ一人責任を取りません。事故などまるでなかったかのように汚染水を海に放出して原発再稼働に向かおうとしています。福島の現実を見るならば、原発の再稼働も新規開発も絶対認められません。
 福島原発事故直後の大量の初期被曝は隠蔽されました。230人をこえる小児と若者の甲状腺がんをはじめとする健康被害の実態からも明らかです。子どもたちの未来を守るために原発の廃止は待ったなしです。「気候変動」から地球を守れという若者の行動が始まっています。原発も核兵器もいらないという3・11の原点に返り、福島の怒りが集まりつながりましょう。被災者同士が分断されてはなりません。3・11反原発福島行動'20にぜひお集まりください。集会成功のため多くのみなさんの賛同をお願いします。
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原発事故は終わっていない3・11反原発福島行動20―オリンピックやってる場合か、子どもたちの命と未来を守ろう/3月11日(水)午後1時開会(正午開場)/けんしん郡山文化センター大ホール(郡山市民文化センター、福島県郡山市堤下町1―2)/集会終了後、郡山駅までデモ行進/3・11反原発福島行動実行委員会

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