動労水戸が新年旗開き 常磐線全線開通阻止を決意

週刊『前進』04頁(3102号02面03)(2020/01/27)


動労水戸が新年旗開き
 常磐線全線開通阻止を決意

(写真 動労水戸の新年旗開きで、木村郁夫委員長が常磐線の全線開通と対決する決意を述べた【1月19日 水戸市】)

 動労水戸は1月19日、水戸市内で第38回定期大会と20年旗開きを行った。
 JR東日本は3月14日のダイヤ改定時に、常磐線不通区間の富岡―浪江間の運行を再開しようとしている。これにより、常磐線は全線が開通することになる。政府の原子力災害対策本部会議も1月17日、福島県双葉町のJR双葉駅周辺のごく一部の区域について、避難指示を3月4日午前0時に解除すると正式決定した。JR東日本はまた、常磐線全線開通に伴い、品川・上野―仙台間を直通する特急「ひたち」を1日3往復させると発表した。
 これは、福島原発事故の被害など存在しないことにし、避難者に帰還を強いて被曝と原発事故への福島の怒りを圧殺する、許しがたい攻撃だ。
 動労水戸は、2011年3・11東日本大震災と福島第一原発事故以降、労働組合として「被曝労働拒否」の闘いを先頭で担ってきた。3・14常磐線全線開通阻止は、絶対に引くことのできない闘いだ。
 動労水戸は大会で、木村郁夫委員長―照沼靖功書記長、副委員長に国分勝之さん、高野安雄さん、石井真一さんを充てる新体制を確立した。
 大会後の旗開きで、木村委員長は「常磐線全線開通は、勝田車両センターの組合員が直接に被曝を強いられるという攻撃だ。職場からの反撃を組織する。改憲攻撃に対し、労働者が生きていける社会をつくるため、動労水戸は先頭で闘う」と宣言した。
 来賓あいさつで、三里塚芝山連合空港反対同盟の伊藤信晴さんが、成田空港機能強化策との闘いの中で、反対同盟と連帯する住民の動きが生まれていることを報告し、「原則を曲げずに闘えば、住民の怒りを反対同盟のもとに結集できる」と確信に満ちて語った。
 動労千葉OB会の永田雅章会長が、「照沼書記長は被曝労働拒否闘争の中で動労水戸に結集した。本気で闘えば、そうした決起は必ず引き出せる。新たな世代の書記長のもとに団結し、明るく楽しく闘おう」と動労水戸組合員を激励した。
 さらに、群馬合同労組の清水彰二委員長が、広範な統一戦線のもとに展開されている地元の反原発運動で、動労水戸の被曝労働拒否の闘いが注目の的になっていると報告し、組合員を勇気づけた。
 動労水戸支援共闘の斎藤貴広事務局長が、動労水戸とともにどこまでも闘いぬく決意を表明した。
 組合員、家族会、支援は、酒を酌み交わしつつ、交流と団結を深めた。
 旗開きの最後に、照沼書記長が「責任を引き受け闘う」と決意を述べ、動労水戸は3月14日の常磐線全線開通を阻止する決戦に突入した。
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