沖縄で米軍ヘリが墜落 住民「またか」と怒りの声

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週刊『前進』04頁(3104号03面02)(2020/02/03)


沖縄で米軍ヘリが墜落
 住民「またか」と怒りの声


 米海軍のMH60ヘリコプター1機が1月25日午後4時24分、那覇空港の東約174㌔の公海上に墜落した。事故機は、神奈川県横須賀市を拠点とする米海軍第7艦隊の旗艦「ブルーリッジ」の所属。事故時の機体の状況は不明で、第7艦隊は25日夜「ヘリは海に沈んだ」と発表した。乗組員5人は全員無事だという。
 毎年のように起こる事故に住民は「またか」と口をそろえた。「海だから良かったという話では全くない」「いつか陸でも起きるのではないかと思えて、気が休まらない」
 同型機は18年にもフィリピン海上で原子力空母ロナルド・レーガンの甲板に墜落している。また15年には派生型機が沖縄県うるま市伊計島沖で墜落。事故発生6日後には同型機が飛行再開し住民の怒りを強めた。
 沖縄県内での米軍機の事故はこれまでも相次いでいる。沖縄県の統計では沖縄国際大学でヘリが墜落した04年から18年までで511件、墜落は9件とされている。県民は事故が発生するたびに強く抗議し、原因究明や飛行停止を求めてきたが、米軍は数日後に同型機の飛行を再開している。
 沖縄県内では25日から陸上自衛隊「水陸機動団」と米軍の共同訓練も始まっており、これに参加した機体である可能性も指摘されている。ところが自衛隊は「無関係だ」として予定通り共同訓練を2月13日まで実施するという。
 米軍の海兵隊と同様の機能をもつ自衛隊の「水陸機動団」が沖縄での訓練に参加するのは初めてで、日米共同作戦の能力向上などの狙いがある。その初日に事故が発生したことについて、政府関係者は「タイミングがよくない」と開き直っている。

沖縄と連帯し本土からも怒りの声を

 今後「南西諸島の防衛力強化」を理由に、訓練が増えることは間違いない。対中国やイラン情勢を見据えた訓練や出兵、辺野古をはじめとした基地建設・強化が進められている。また防衛費も過去最大を更新し続けている。安倍政権は改憲と一体で「戦争のできる国」への転換を狙っている。こうした中で必然的に事故は引き起こされた。
 沖縄県民はこうした現実に対して闘い続け、戦争に向けた策動を実力で阻止している。沖縄と共に本土からも怒りの声を上げよう。

1999年以降の主な米軍機の事故
99年4月 国頭村沖の海上に普天間飛行場所属のCH53E大型輸送ヘリが墜落
   6月 嘉手納基地内に岩国所属の垂直離着陸攻撃機AV8Bハリアーが墜落
02年8月 沖縄本島南100㌔沖に嘉手納基地所属のF15戦闘機が墜落
04年8月 宜野湾市の沖縄国際大学構内に米海兵隊のCH53Dが墜落
06年1月 うるま市伊計島沖75㌔の海上に嘉手納基地所属のF15戦闘機が墜落
13年5月 国頭村安田の東南東59㌔沖に嘉手納基地所属F15C戦闘機が墜落
   8月 宜野座村のキャンプ・ハンセン内に嘉手納基地所属のHH60救難ヘリが墜落
15年8月 うるま市伊計島の南東14㌔沖で米陸軍所属のMH60ヘリが着艦失敗
16年9月 国頭村辺戸岬の東150㌔沖に米海兵隊の戦闘攻撃機AV8Bハリアーが墜落
  12月 名護市安部の沿岸に普天間飛行場所属のMV22オスプレイが墜落
17年10月 東村高江で普天間飛行場所属のCH53Eが不時着、炎上
18年6月 沖縄本島の南海上に嘉手納基地所属のF15C戦闘機が墜落
  11月 那覇市の東南東290㌔沖に米海軍所属のFA18戦闘攻撃機が墜落
20年1月 沖縄本島東180㌔沖にMH60ヘリが墜落
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