大坂正明さんは無実だ 産経新聞のデマ宣伝を許すな

週刊『前進』02頁(3107号02面02)(2020/02/13)


大坂正明さんは無実だ
 産経新聞のデマ宣伝を許すな


 大坂正明さんは1971年11月14日、核と基地を沖縄に押しつけるペテン的な沖縄返還協定の批准に反対し、沖縄県民との連帯をかけて星野文昭さんとともにデモに立ち上がった。集会・デモが禁止される中、300人を超える逮捕者を出しながらも打ち抜かれた若者たちの闘いに、日帝国家権力は自らの支配の崩壊を予感し震え上がった。デモ隊との衝突で警察官1人が死亡したことを口実に、国家権力は運動の圧殺をもくろみ、でたらめな報復弾圧を行った。
 大坂さんは無実だ。死亡した警察官の殴打に一切かかわっていない。無実の人間を46年間も指名手配し続けるなど、許されざる国家犯罪だ。2017年に不当逮捕されるも一貫して無実を訴え、獄中から沖縄闘争や改憲阻止決戦への檄(げき)を飛ばし、「私は無実だ。私の裁判を星野さんの事実上の再審としても全力で闘う」(19年7月星野総会へのアピール)と闘争宣言を発している大坂さんと共に闘おう。
 大坂裁判は現在、公判前整理手続き中だ。公判こそ始まっていないものの、ほぼ毎月のように行われる三者協議(弁護人、検事、裁判官の法曹三者で行われる裁判の進行協議)が事実上の裁判といえる状態になっており、裁判所・検察との全面対決が展開されている。三者協議はこれまで24回開かれ、弁護団は大坂さんの無実を全面的に明らかにする書面を9通、証拠を29点積み重ねてきた。さらに免訴の申し立ても行った。でっち上げ供述調書をもとにでたらめな主張を展開する検事を弁護団は鋭い求釈明で追いつめている。

物証は一切ない

 大坂さんを「殺人の実行犯」であると裏付ける物的証拠は何一つない。星野さんを有罪にしたのと同じ、警察・検察によって作られた元少年ら4人の「供述調書」が今回の裁判でも最大の争点になっている。これらの供述調書が脅迫と連日長時間の拷問的取り調べという違法捜査の末に作られたでたらめな内容であることは、星野控訴審で皆一様に証言している。
 しかも元少年らは大坂さんとの面識が一切ない。デモ参加者は皆ヘルメットと覆面姿であり、知らない人の特定などできない。ある者は「大坂は白い服を着ていた」と言い、ある者は「黒い服だった」と言う。唯一の「物証」ともいえる神山交番前のデモ隊の様子を撮影した写真を前に、別々の人物を指して「大坂」だと「特定」する。4人が語る「大坂」は、どれ一つ真実が含まれていない。当然だ。彼らは大坂さんの単独の写真を示され「こいつを見たと言え」と迫られ、うなずくしかなかっただけなのだ。この矛盾を解決できない検事は「どれが大坂かを主張するつもりはない」と言い続けている。冗談ではない! それが一人の人間を「殺人罪」で起訴した権力の言うことか! 今や検事は「大坂は覆面をしていなかった可能性」なる珍説を「証明する」などと主張している。
 弁護団はこの1月、供述調書が真実の記憶に基づかないものであることを明らかにする心理学者の追加意見書を提出した。2月にも、もう一人の心理学者の追加意見書を提出する。でっち上げを暴く弁護団の書面と検事のでたらめな主張が真っ向から激突する重大局面にさしかかった。

「詐欺罪」はデマ

 先ごろ産経新聞が行った、大坂さんが逮捕当時にいたとされる部屋をめぐる「詐欺罪」でっち上げのデマキャンペーンは、公判が維持できないほどに追い詰められた国家権力が、なんとか大坂さんの不屈の闘いを傷つけようと策した悪あがきに他ならない。
 大坂裁判は、星野裁判と同じ証拠、同じ構図で争われる。でっち上げ供述調書を粉砕しつくすことが星野再審勝利に直結する。獄中44年、無実を訴え非転向で闘いぬいた星野さんを獄死に追いやった国家権力が、さらに大坂さんをも長期に投獄することなど絶対に許さない。大坂裁判をかつてない大裁判として闘い、司法の改憲攻撃もろとも打ち砕こう。星野国賠訴訟と一体の闘いとして大坂さんの無罪奪還を実現しよう。

大坂正明さん
 沖縄返還協定批准阻止の1971年11・14渋谷暴動闘争戦士。殺人罪をでっち上げられ指名手配46年の上、17年5月18日に不当逮捕され、現在東京拘置所在監。70歳。

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