関生弾圧を打ち破れ 2・9 杉並で「棘」上映会 会場でトークイベントも

週刊『前進』02頁(3109号01面03)(2020/02/20)


関生弾圧を打ち破れ
 2・9 杉並で「棘」上映会
 会場でトークイベントも

(写真 木下&吉本トークが大好評)

 2月9日、東京・杉並区のセシオン杉並で、全日建運輸連帯労組関西地区生コン支部・武建一委員長の半生を描いた映画「棘」(とげ)の上映会が行われた。神奈川に続き、東京で初めての上映会。11月にも試写会が行われたが、内容がさらに洗練されている。
 カメラは弾圧に屈しない関西生コン支部と武委員長を追い続け、不当逮捕直前の東京での学習会、裁判所前の闘争、生地奄美の徳之島などを縦横に展開する。あっという間の65分だ。
 今回、昭和女子大学名誉教授で労働社会学の木下武男さんと西部ユニオン鈴コン分会の吉本伸幸さんのトークイベントが、併せて行われた。木下さんは以下のように述べた。「関西生コン支部の闘いには、一人一人がどうやって自分の職場の労働条件を改善していくのかの課題がかかっている。春闘がうまくいかない、労働運動もどうやっていいか分からないと悩んでいる人も、関生支部のように闘えばできると教えている。この闘いの火を消すことなく、もっと運動を広げたい。弾圧を許さない東京の会を作ろうという動きが進んでいる。関生に学びながら一緒に闘っていきたいと思いつつ映画を見た」
 吉本さんの発言が続いた。「関西生コンとは以前から共闘しています。関生魂とは労働者を信じて闘うこと。弾圧は必ず打ち破れる。東京の会に集まって下さい」と訴えた。
 木下&吉本のトークもわかりやすく、会場からは主に労組活動家からの映画の感動を語る発言が続いた。
 上映会を担った実行委員の一人は次のように感想を語った。「武さんはまさに『ひとの痛みは己の痛み』という人生を貫いてきた熱い『棘男』だと実感した。労組やミニシアター、街頭、知人をこつこつと回り、参加を呼びかけた」
 3月15日には関西生コン労働組合の弾圧を許さない東京の会が結成される。国鉄闘争と関西生コン闘争をエンジンとして、20春闘をしっかり進めよう。
(東京西部ユニオン Y・S)
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