動労千葉夏季物販に協力を コロナ大量解雇を阻む原動力に

週刊『前進』02頁(3133号02面01)(2020/05/21)


動労千葉夏季物販に協力を
 コロナ大量解雇を阻む原動力に


 動労千葉の2020年夏季物販が始まりました。新型コロナウイルスへの感染が拡大し、労働組合の運動をはじめ様々な社会活動が制約を受けています。同時に、今ほど労働組合が求められている時はありません。資本に感染防止策を取らせ、またコロナ解雇や賃金補償のない休業を許さないための労働組合の闘いが必要です。その水路として、困難な中ですが、例年にもまして動労千葉物販へのご協力をお願いします。

中労委の反動命令弾劾する

 国鉄1047名解雇撤回闘争は、きわめて重大な局面を迎えています。中央労働委員会は3月18日、解雇撤回などを求めた動労総連合の申し立てを、1回の調査も行わずに却下・棄却する命令を送り付けてきました。労働者の言い分を聞こうともしないこの態度は、「労働者の団結権擁護」を使命とする労働委員会制度を自ら否定する暴挙にほかなりません。
 動労千葉は、国鉄分割・民営化に際して動労千葉組合員をJRから排除するために作られた「不採用基準」の策定そのものが不当労働行為であることを、2015年6月30日の最高裁決定で認めさせました。また、その基準が斉藤英四郎JR設立委員長の指示によって作られ、設立委員会で正式に決定されたことも突き止めました。これは国鉄分割・民営化以来30年を超える闘いによって、ついにつかんだ真実です。
 JRに解雇の責任があり、不採用が無効であることは明らかです。JRは直ちに解雇撤回をめぐる団体交渉に応じ、解雇された労働者のJRへの復帰を認めなければなりません。
 しかし、動労総連合の申し立てを千葉県労働委員会は審理も拒否して不当に却下し、中労委も「1987年の解雇から30年以上たっている」ことを理由に門前払いにしてきました。国鉄1047名闘争は、この攻撃を打ち破る攻防に入っています。

感染防止策を要求して闘う

 中労委の反動命令は、決して「過去の解雇をめぐる問題」ではありません。JR東日本は「労組なき社会をつくる」として、運転士や車掌の職名をなくす「新たなジョブローテーション」を手始めに、大合理化を進め、労働組合を破壊する攻撃を強めています。
 この春には、動労千葉の木更津支部長に対して不当処分と強制配転を発令してきました。これに対して動労千葉は、「ジョブローテーション」粉砕、ワンマン運転拡大阻止、総武緩行線のスピードアップ反対を掲げ、ダイヤ改定当日にストライキを貫徹しました。これは、1人の仲間を守るために全組合員が団結して反撃する、労働組合のあるべき姿を示す闘いでした。
 さらに動労千葉は、JRとCTS(千葉鉄道サービス)の双方に、新型コロナウイルスへの感染防止対策を要求する緊急申し入れを行って闘っています。
 CTSでは、発熱したグリーンアテンダントが乗務していた車両の消毒作業が行われました。しかし、現場への連絡が遅れ、消毒作業が始まる前に、CTSの労働者は何の防護もなく、通常と同じやり方で清掃作業に入っていました。そもそもCTSには、感染症に対する消毒作業のノウハウはまったくありません。
 清掃労働者の命が脅かされているこの現実に対し、動労千葉は、①感染拡大防止のため夜間などの列車本数の削減、状況によっては全面運休も含めて判断すること、②「新たなジョブローテーション」による異動やワンマン化のための訓練などの中止、③業務は絶対不可欠なものだけに絞り、労働者をできる限り自宅待機させること、清掃業務などのグループ会社にもこの点を徹底させること、④マスクや防護具などをグループ会社分も含めJRの責任で確保すること----などの要求を出し、ストも辞さない構えで闘っています。

労組を再建し命を守ろう!

 職場の全員が労働組合に結集し、団結して資本に感染防止策を要求しなければ、労働者は自らの生命を守ることもできません。
 医療現場では、人員もマスクも消毒液も防護服も足りない中で、医療労働者が試行錯誤しながら患者と自分たちの生命を守るために必死で格闘しています。
 しかし安倍政権は、3月末に成立した今年度予算に全国で20万の病床を削減するための助成金を盛り込み、小池東京都知事は3月31日、都立8病院と公社6病院の独立行政法人化を決定しました。コロナ感染が拡大するさなかに、こんな方針が出されたのです。
 新自由主義によって資本の利潤が人間の命より優先され、必要な医療が切り捨てられています。社会を社会として成り立たせるための基盤が、徹底的に壊されています。
 こうした攻撃の出発点になったのが1987年の国鉄分割・民営化でした。
 国鉄1047名解雇撤回闘争は、これと対決し続けてきた闘いです。解雇された労働者を支える物資販売への協力をお願いします。
 物販への取り組みを水路に、あらゆる職場で労働組合を再建する闘いを始めましょう。

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♢20年夏季物販品目表♢

(円)
1 天津甘栗 450
2 焼カシューナッツ 650
3 バナナチップス 350
4 博多あごふりかけ 500
5 函館ほたてごはんの素 650
6 生くるみ 1000
7 冷やし麦湯 550
8 能登おつまみセット 900
9 切り干し大根 500
10 ブレンドコーヒー 1000
11 キュートセレクション 1600
12 吉野のくずもち 2100
13 稲庭うどん 2000
14 島原てのべそうめん 1300
15 北信濃手折りそば 2000
16 ナッツ&フルーツ 500
17 さんま丼 600
18 鶏炭火焼と砂肝 800
19 即席みそ汁 1200
20 野菜たまごスープ 1500
21 どんこ 1300
22 もずくスープ 550
23 三大産地とろろ昆布 600
24 もりおか冷麺 1100
25 冷やし中華 800
26 熊本ラーメン 1050
27 トマトジュース 1150
28 静岡茶 650
29 三陸わかめ 450
30 漁師のまかない海苔 500
31 あご茶漬け 500
32 豚もつ煮込み 950
33 梅にんにく 1300
34 日高昆布 1000
35 ひじき 750
36 根昆布しょうゆ 600
37 天然だしパック 1500
38 ナガイの焼のり 1800
39 紀州南高梅 1500
40 ビーフカレー20食 3100

申込先 動労千葉協販部
  TEL 043(227)7833
  FAX 043(227)8125

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