9・1闘争の圧殺狙う小池 公園使用許可せず誓約書要求

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週刊『前進』04頁(3136号04面02)(2020/06/01)


9・1闘争の圧殺狙う小池
 公園使用許可せず誓約書要求

(写真 昨年9月1日に都立横網町公園に700人が集まり開催された関東大震災96周年朝鮮人犠牲者追悼式典)

 東京都知事・小池百合子が、今年の「9・1関東大震災朝鮮人犠牲者追悼式典」(実行委員会主催)に対し、「占有許可条件」を示し「誓約書」提出を迫っている。小池は就任翌年の17年から、歴代都知事が送ってきた追悼文を拒否、朝鮮人虐殺についても「さまざまな見方がある」と事実認定を拒否している。
 これは、安倍政権が日本軍慰安婦問題や徴用工問題をめぐり日韓関係を悪化させていた昨年夏以降のことであり、改憲・戦争へ安倍と意を通じる小池が、反動的正体をむき出しにして、歴史の記憶を暴力的に抹殺しようとする攻撃だ。

実行委員会が声明

 実行委員会は5月18日に声明を発し、「今後も毎年、関東大震災朝鮮人犠牲者追悼式典を執り行っていく」と宣言し、東京都に対し、占有許可申請を直ちに受理すること、誓約書要請を撤回し、占有許可を速やかに行うことを求めた。
 都は、昨年9月以降、「使用許可条件について整備中」などと3回の申請受理を拒否、「12月24日には『横網町公園において9月1日に集会を開催する場合の占有許可条件について』と題する文書を示してきた」というのだ。
 その内容は「(都が行う行事の時間帯には)拡声音量装置は使用しない」「(拡声器は)当該参加者に聞こえるための必要最小限の音量とする」などで、これを守るという「誓約書」を都知事あてに提出しろと言うのだ。ここでは、「集会中止等、公園管理上の措置」には「指示に従います」、「次年度以降、公園地の占有が許可されない場合があることに異存ありません」とまで誓約しろとある。絶対に認められない!

小池と右翼は一体

 都立横網公園(墨田区)は、1923年9・1関東大震災時、火災旋風で3万8千人が犠牲となった地であり、1973年には朝鮮人犠牲者追悼碑が建立された。例年9月1日に追悼式典が滞りなく営まれ、昨年も700人が参列した。
 ところが2017年から「日本女性の会 そよ風」を名乗る右翼が、同時間帯に公園内の目と鼻の先で「日本人犠牲者の慰霊」と称する集会を開くようになった。発言者は「朝鮮人6千人虐殺は捏造(ねつぞう)だ」「日本人も朝鮮人にやられた」などと拡声器でがなり立て、朝鮮人追悼式典を妨害してきた。
 都は「昨年、会場付近で参加者らが衝突するトラブルが起きた」から、全団体に公平に誓約書を求めていると言う。右翼どもにすれば、自分たちが「公平に」扱われ、朝鮮人追悼式典が規制を受ければ、願ったりかなったりだ。小池と「そよ風」らの右翼は気脈を通じた「同志」であり、この民間ファシスト勢力をも動員し都知事再選を果たそうとしているのだ。
 コロナ情勢下、差別・排外主義的デマが横行している。それをはびこらせている張本人は、安倍と小池だ。小池に「許可を出せ」「差別をやめろ」という怒りの声がネット上でも都庁前でも高まっている。
 97年前の大虐殺を二度と繰り返さないためにも、安倍・小池打倒は日本労働者人民の急務である。
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