団結ひろば 投稿コーナー

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週刊『前進』04頁(3144号04面04)(2020/06/29)


団結ひろば 投稿コーナー

八尾市に5回目の抗議行動
 八尾北医療センター労働組合 東 理恵

 6月17日、5回目となる八尾市抗議行動は地元から最多が決起しました。午後3時半、八尾市役所前に八尾北労組、全国水平同盟西郡支部、関西合同労組、婦人民主クラブ全国協などの旗とのぼりが林立(写真)。西郡支部の久原支部長は8家族への架空家賃請求、桂中つぶし、地域の更地化を徹底弾劾。コロナの感染拡大は安倍と維新の会の責任だと怒り、翌18日の狭山東京高裁行動への決起を訴えました。
 八尾北労組は4人でリレートーク。灰垣書記長は、「コロナ拡大の中で地域医療を守るために日々労働者が奮闘していることに誇りを感じている。八尾北医療センターは土地・建物は八尾市のもの。八尾市には赤字を補填(ほてん)する責任がある」と断じました。ケアマネの組合員は、コロナ禍での厚労省の政策を批判し、新自由主義を私たちの手で終わらせようと市役所で働く労働者に呼びかけました。最後は、安倍と一体の維新の会による差別・分断、労働組合つぶしに負けないとの発言でした。
 関合労の仲間は「黒人虐殺に対しアメリカから始まったデモがこの社会への根底的な怒りの決起だ。職場に闘う労働組合をつくろう」と訴えました。
 シュプレヒコール行い、デモに出発。前回に続いて八尾保健所前を通るコースです。「医療を守れ、予算を増やせ、地域医療が今こそ大事!」と訴えながらのデモは大注目されました。解散地では、改憲・戦争阻止!大行進関西の仲間から6・28舞鶴闘争への決起が呼びかけられました。
 安倍政権への「もうがまんならない」という怒りは満ち満ちています。この怒りと結びつき始めていると感じます。さらに行動を積み重ねていきます。

全員手錠でつないで監獄だ
 広島連帯ユニオン組合員・被爆二世 Y

 国会閉幕を待って、ついに河井議員夫妻が逮捕された。閣僚経験者の逮捕は2002年の鈴木宗男以来であり法相経験者では初めてのことである。
 法務行政のトップたる者の倫理観は高いものが求められるはずである。そうした人間を論功行賞的に法務大臣としてねじ込んだ安倍の責任は火を見るより明らかである。
 河井克行は元々何かと問題があり地元広島市安佐南区でも法相就任に首をかしげた市民が多かった。
 黒川前東京高検検事長の賭博問題といい、この度の河井案里、克行議員らの巨額買収事件といい、安倍の責任は免れない。むしろこの様な政治土壌を生んだ最高責任者こそ、安倍総理・自民党総裁だ。
 安倍、黒川、河井克行・案里は全員手錠でつないで監獄行きだ。国民の血税から吸い上げた買収資金を返せ。返して生活困窮者に還元しろ。
 広島市内ではいまだに100人近いホームレスさんが苦しんでるぞ。
 やはり、この社会を変えられるのは労働者の組合を通じた団結以外にはあり得ない。万国の労働者、団結せよ。唯一の労働者の党、革共同に結集しよう!

「新しい生活様式」への疑問
 東京 畑中明夫

 安倍政権は新型コロナ対策として「新しい生活様式」をしきりに強調しています。これは国の責任である感染症予防を個人の自己責任・自助努力の問題にすり替えるものではないでしょうか。
 「距離をとれ」「対面ではなく横並びで」「食事に集中、おしゃべりは控えめに」などと言いますが、生活や仕事の現場で他人と距離をとれない場面はたくさんあります。また、価値観の違いから「距離をとらない」人もたくさんいます。食事することは、単なる「ガソリン補給」とは違います。これでは、あまりにも寂しい。団結や共同性の否定にもつながるのでは?
 2000年代にWHO(世界保健機関)も、病気の原因と対策を個人に求めることの限界を指摘しています。貧困・格差の是正、労働環境、住宅など健康の社会的決定要因の改善を呼びかけたのです。感染症は個人の「行動変容」で解決する問題ではありません。
 もっと根本的な問題があります。「命より金もうけ」の自民党政権が公衆衛生を軽視し予算を削減、感染症病床や保健所がどんどん削られ、政府・資本家階級が労働者を劣悪な労働・居住環境で酷使し免疫力を低下させてきたことなどです。何よりも資本主義が全世界に生み出している貧困・飢餓・失業こそ解決すべき最大の問題です。
 ちなみに、日本が第2次世界大戦に突入する直前に政府と大政翼賛会が説いたのが「自粛」「新生活体制」だったそうです(6月20日付朝日新聞)。国家権力がこうして国民の日常生活に入り込み、戦争体制に組み込んでいった。こうした負の歴史にも学ぶ必要があると思います。

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