動労千葉が定期委員会 職場代表選勝利を組織拡大に

週刊『前進』04頁(3146号02面01)(2020/07/06)


動労千葉が定期委員会
 職場代表選勝利を組織拡大に

(写真 コロナ感染防止策をしっかりとって活発な討論を行った後、関道利委員長が総括答弁に立った【6月28日 DC会館】)

 動労千葉は6月28日、第82回定期委員会をDC会館で開いた。コロナ危機によって一層激しくなった職場の矛盾は、労働運動再生の条件をもつくり出している。動労千葉はこれを鮮明にさせ、CTS(千葉鉄道サービス)幕張事業所での職場代表選挙の勝利を土台に、組織拡大の決戦に打って出る方針を確立した。

労働運動が力を取り戻す時

 関道利委員長があいさつに立ち、コロナによって社会のあり方が根本的に変わったからこそ、労働運動が力を取り戻す条件が生まれていると強調し、動労千葉の組織拡大に全組合員が総決起しようと呼びかけた。
 また、1047名解雇をめぐり3月18日に中央労働委員会が交付した反動命令を弾劾し、7・26国鉄集会を当面の焦点に解雇撤回へ闘うことを訴えた。
 さらに、改悪された乗務員勤務制度の導入や運転士・車掌の職名廃止、外注化攻撃の強まり、ワンマン運転の拡大など、JRを大再編する攻撃に対し、反合理化・運転保安確立を掲げ立ち向かおうと力説した。
 そして、危機に陥りながらも改憲と戦争に向かって攻撃を強める安倍政権打倒へ闘うことを訴えた。
 最後に、「労組なき企業」づくりの先頭に立つJRに対し、JR―CTSを貫く組織拡大こそ最大の反撃だと改めて強調した。
 川崎昌浩書記長が「当面する取り組み」を提案し、コロナ感染症は新自由主義による社会の崩壊を暴くとともに、「社会を動かしているのは俺たちだ。俺たちの正当な権利を取り戻す時が来た」という労働者の自覚を急速に高めたと述べ、これを動労千葉の組織拡大に結実させようと訴えた。
 CTSの各事業所で職場代表選を闘った組合員がその報告に立った。幕張事業所では関委員長が圧勝し3選をかちとったが、他の事業所でも、当選には至らなかったものの接戦に持ち込み、組合員数を大きく上回る票を獲得している。労働者の動労千葉への信頼はかつてなく高まっている。

人員増も手当もなく強労働

 討論では、CTSにエルダー(定年後の再就職)社員として出向している委員が、職場の現実を怒りを込めて報告した。6月になってJRはCTSにつり革の消毒作業を発注した。1車両当たり130個、10両編成なら計1300個のつり革を消毒するのは、3時間を要する重労働だ。だが、そのための人員増は全くなされていない。CTSはJRから業務委託費を受け取っているはずだが、作業に当たる労働者への賃金増や手当の支給も一切ない。労働強化だけが労働者に押し付けられている。この現実に対して渦巻く職場の怒りを、必ず組織拡大に結び付けると、発言した委員は表明した。
 運転職場の各委員は、来春のダイヤ改定で強行されようとしているワンマン運転の阻止へ闘う決意や、列車と小動物との衝突が増えているのに何の対策もしないJRへの怒りを語った。
 車両技術分科の代表は、外房線で脱線し損傷した車両を80㌔もの高速で幕張車両センターに回送したJRの暴挙を弾劾し、車両の排障板に亀裂や損傷があっても修繕の必要はないとするJRと対決し、反合理化・運転保安闘争を強化しようと訴えた。
 希望する地域・職種でのエルダー配属先をかちとる闘いの重要性を指摘する意見も出た。
 総括答弁に立った関委員長は、再度、組織拡大が一切の土台だと強調した。委員会には、組織拡大は必ずできるという確信がみなぎった。動労千葉は新たな挑戦に踏み出した。

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