改憲阻止の秋へ 8・15労働者市民のつどい コロナ危機を歴史の転換点に 安倍倒せと決意

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週刊『前進』02頁(3156号01面01)(2020/08/20)


改憲阻止の秋へ
 8・15労働者市民のつどい
 コロナ危機を歴史の転換点に
 安倍倒せと決意

(写真 鈴木達夫さん、西川重則さんの遺志を継ぎ改憲を阻止する秋の闘いへのスタートを切った【8月15日 東京・北区】)


 酷暑の中、「安倍たおせ! 改憲NO! 8・15労働者市民のつどい」が8月15日、東京・北区赤羽会館で開かれました。集まった320人は、コロナ危機をどう考えどう向きあっていくか、それぞれの胸に刻みつつ帰路についたことでしょう。集会実行委員の一人として、発言者、参加者、スタッフの皆さんに、心から感謝します。
 主催者を代表して葉山岳夫弁護士が開会あいさつ。「例年のとおり」ゆえに、この場にない鈴木達夫さん、西川重則さんの姿がしのばれます。続いて獄死させられた星野文昭さんの国家賠償請求訴訟を闘う星野暁子さん、関西生コン弾圧を許さないドキュメンタリー映画「棘」を監督した杉浦弘子さん。穏やかな中にも芯の強い確信に満ちた報告をしていただきました。
 映画監督・作家の森達也さんによる講演「コロナによって変貌(へんぼう)する日本社会」。安全・安心(セキュリティ)への不安が同調化・同一化の圧力となり、その力が「他者・他なるもの」への排除・排斥を生む。それに抗する個人の立ちようが語られました。「答え」は私たち自身が編み出していくのだと。
 森川文人弁護士が実行委員会アピールを発しました。コロナ禍が新自由主義の本質を露呈させ、「エッセンシャルワーク」と「ブルシットジョブ(くそどうでもいい仕事)」という現実をよく見えるようにしたこと。「絶望的な危機から目を背けない勇気」をもって、「行動以外に現実はない」ことに取り組もうと訴えました。
 青年労働者からのカンパアピール後、休憩に入りました。ロビーにおける物品販売、署名活動、ビラ配布などはやめざるをえません。その他にも様々なコロナによる規制があり、公共施設の指定管理者制度やその下にある外注化による運営の硬直化を実感させられることになりました。
 韓国・民主労総からの連帯メッセージの後、いよいよ松元ヒロさんによるコント「マスクしてても黙らないぞ」。政治権力によるコロナ対応の民衆をなめた数々の施策は、ヒロさんにとっても突っ込みどころ満載の状況です。フェイスシールドという「邪魔者」をもネタにしていく、松元ヒロというコメディアンの真骨頂を見ました。
 コロナに立ち向かう現場からの発言は、コロナ情勢がもたらしている現場の状況を、多様なアプローチで浮かび上がらせました。国鉄千葉動力車労働組合・関道利委員長から介護労働者、合同労組の発言、入管体制との闘い、東京の学生による行動報告まで、私たちの実践があらゆる場所で進められています。
 改憲を阻止する闘いは、本集会のもう一つの柱でした。野本三吉さん(改憲・戦争阻止!大行進神奈川呼びかけ人)は、いくつかの集会発言の意味を解き明かしつつ、労働者(労働組合)と市民の連携・連帯の重要性を強調し、本集会の意義をも明確にしていただきました。
 国鉄千葉動力車労働組合・田中康宏顧問は、秋の臨時国会が大きな意味をもつことを示し、コロナ危機を歴史を変える転換点にしようと訴え、11月1日の労働者集会への結集アピールをもって集会を閉じました。
(都政を革新する会・北島邦彦)

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