三里塚一斉行動 B滑走路再開に怒り 反対同盟へ期待と支持

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週刊『前進』04頁(3159号02面02)(2020/08/31)


三里塚一斉行動
 B滑走路再開に怒り
 反対同盟へ期待と支持


 8月23日、反対同盟と支援連絡会議の仲間は86回目の空港周辺情宣一斉行動に立った。早朝から断続的に雨が降っていたため市東さん宅離れで短時間の打ち合わせを行った(写真)。
 東峰の萩原富夫さんは「周辺住民と共に、破産必至の機能強化と闘い、NAAを追いつめよう」と呼びかけ、事務局の伊藤信晴さんは「コロナ情勢の中で苦しい生活を強いられている住民の声をしっかり聞こう」と訴えた。
 当日に用意された反対同盟ニュース第81号は、9月2日に東京高裁で開かれる請求異議控訴審・第3回への結集を呼びかける内容だ。
 政府の「GoToキャンペーン」にもかかわらず、お盆休みの国内線旅客数はANA、JAL共に約7割減。搭乗率も採算ラインの6割を大きく割り込み4割以下となった。お盆の出入国者数も前年同月比で98%減。7月の訪日外客数は3800人。4カ月連続で99・9%減だ。
 NAAは市東さんの農地を奪うための裁判をただちに取り下げ、機能強化策を白紙に戻せ!
 9・27全国集会を呼びかけるカラービラを同盟ニュースに折り込み、担当地域へと飛び出した。
 4月12日から閉鎖されていたB滑走路が7月22日に再開された。騒音問題についてあちこちで話題になった。「B滑走路が再開されたが、以前より騒音が少なくていい。だけど夜11時頃にも飛んでいるので早く寝たいと思っても寝られず、体調が悪い。もし機能強化が進めば夜12時台も飛ばすというので困る。説明会はあったが、同意などしていない」「最近はA滑走路の航空機の飛行コースがデタラメなようだ。こっちにくるととてもうるさい」
 また、破綻的危機の成田空港の現状についても住民から声が寄せられた。「友人を成田空港に送ったが駐車場はガラガラ、ロビーもガラガラでびっくりした。機能強化も農地取り上げも必要ない」
 さらに、芝山町の対応にも批判が集まった。「最近、芝山町のコロナ感染者が亡くなった。町として病院の案内や、失業などで困っている住民への援助金などは一切ない。工業団地から大きな会社がぬけ、町の収入が減っていることが背景にある。空港一辺倒できたつけが今きている」
 夕方、再び離れに戻った仲間は一日の集約を行った。コロナ情勢の進展の中で反対同盟への期待と支持が高まっていることを確認した。次回行動日は9月20日。

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