若者の声を杉並から! 区議会議員・洞口朋子 田中区長の政治姿勢を追及 定例会で洞口区議が一般質問

週刊『前進』04頁(3162号04面02)(2020/09/21)


若者の声を杉並から! 区議会議員・洞口朋子
 田中区長の政治姿勢を追及
 定例会で洞口区議が一般質問

(写真 一般質問に向け議員控室でガッツポーズをとる洞口区議【9月11日 東京・杉並区】)


 杉並区議会第3回定例会が9月9日から始まりました。洞口朋子区議は11日の本会議で一般質問に立ち、区長の政治姿勢、区のコロナ対策について追及しました。
 洞口区議の意見表明・質問を聞くために傍聴席は区民、若者、女性の仲間たちで埋まりました。

都立病院独法化も五輪も推進の区政

 冒頭、辞任した安倍首相の国家犯罪、経済破綻、民営化による労働者の犠牲と貧富の差の拡大、コロナ禍での「医療崩壊」危機などを真正面から取り上げ、「社会のあり方が根底から問われる時代」における区長の政治姿勢を以下5点にわたって追及しました。
 ①都立・公社病院の独法化は労働条件を悪化させ医療崩壊をもたらすものであり、撤回するべき。小池都政と対決するポーズをとる区長が、この問題について沈黙しているのはなぜか。
 ②すでにあった格差がコロナの影響をうけて今後将来にわたって広がっていくことに漠然とした不安が社会を覆っている。
 保健所などでは「非常事態」を口実に派遣労働者への切り替えや任期付き短時間職員の拡大が進んでいる。
 「官民比較が困難」と、人事院・人事委員会勧告(人勧)は例年よりはるかに遅く10月末~11月以降といわれる。公務員労働者の賃下げ・団結破壊は、全労働者の賃金破壊・雇用破壊の水路になる。現場から反対の声が上がっている。
 「働き方改革」として進められた非正規職化によって、コロナ禍でその矛盾が女性・青年をはじめ膨大な非正規労働者に襲いかかっていることについて、区長の見解を求める。
 ③全世界でコロナ感染症が広がっている中、国内で来年の五輪開催を望む人は世論調査で4人に1人だ。2024年開催予定のパリでも五輪反対署名が始まっている。海外の選手を受け入れるなど、五輪に関わる杉並区の見解を求める。
 ④「敵基地攻撃能力の保有」について区長はどのような見解を持っているか。
 ⑤佐々木千夏区議(正理の会)による「日本は侵略戦争をしていない」「従軍慰安婦や創氏改名も強制していない」なるヘイトスピーチ発言に対し、取り消し・謝罪を求める多数の陳情が提出されていることについて、区長はどう考えているか。
 区の答弁は、①~③については推進、④は国政を見守る、⑤各議員の発言について区長が見解は出さない、というものでした。

河北病院ボーナス削減でうその答弁

 洞口区議は、区の感染症対策と医療体制の具体的状況、区費23億円を投入して減収補塡(ほてん)をした区内基幹病院の一つである河北総合病院の職員のボーナスカットの報道(7月14日付東京新聞)についてどう考えるかと質問しました。
 杉並保健所長が医療体制については具体的な回答をしたものの、「昨年が特別に多かっただけで今年は例年通り」とボーナスカットを否定。洞口区議は「報道が間違っているということか?」と再質問しましたが、「ボーナスカットはされていないと聞いている」と繰り返しの答弁でした(実際には一昨年よりも少なく、うその答弁)。
 佐々木区議のヘイト発言については、「田中区長はたびたび私(洞口)に『あなたは偏っている』などと発言するのに、佐々木区議のヘイトスピーチにはなぜ何も言わないのか」と追及。いつもは口数が多く不遜(ふそん)な区長が、答弁から逃げ続けました。
 今議会は10月13日までの長丁場で重要な論議もあります。団結して「革命的政治暴露の場」にしていきましょう。
 質問全文は洞口朋子ホームページに掲載しています。(左下のQRコード)

このエントリーをはてなブックマークに追加