中曽根「国葬」を徹底弾劾 品川駅前 学生先頭に怒りの行動

週刊『前進』04頁(3167号01面02)(2020/10/26)


中曽根「国葬」を徹底弾劾
 品川駅前 学生先頭に怒りの行動

(写真 葬儀会場に近い品川駅前で中曽根弾劾のアピール【10月17日】)

 10月17日、中曽根康弘の葬儀が東京都港区のグランドプリンスホテル新高輪で行われました。これを自民党と政府が主催し、予算の半分にあたる約9600万円を税金から支出することが明らかとなり、人々の怒りが燃え上がりました。
 私たちは会場近くのJR品川駅高輪口で街頭アピールを行いました。現場は厳重警備が敷かれ、私が規制の様子をうかがいに行こうとすると、警視庁公安部が寄って来て、はるか手前で暴力的に押し返されるという状態でした。そうした弾圧を初めて経験した方は、国家権力の横暴さに驚いていました。
 駅前でボードを掲げ、チラシを配ってリレーアピール。多くの方が各々の立場・考えから中曽根「国葬」化を徹底批判。国鉄分割・民営化、雇用破壊、社会保障解体、原発推進など中曽根が手を染めた数々の階級犯罪を暴露し弾劾しました。飛び入り参加の方も多く、手作りのプラカードには「REST IN HELL」「葬式も民営化しろ」などと怒りが込められていました。
 中曽根を「国葬」することは、彼の政治を肯定し継承するという菅政権の意思表明に他なりません。支配階級による歴史観の強制に労働者の歴史観を行動によって対置するものとして、この日の行動は重要でした。中曽根もろとも新自由主義にサヨナラするために力を尽くそうと参加者は決意を新たにしました。
 葬儀直前に政府は国立大学や裁判所に弔意表明を求める通知を出し、人々の怒りの火に油を注ぎました。多くの大学がこれに従う中でも、一橋大学などでは学生らの抗議行動が行われました。
(Good―bye中曽根実行委員会・A)
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