福島第一原発汚染水、海に流すな 福島―全国から抗議の声を <投稿> 福島・農民 柳沢幹男

週刊『前進』04頁(3167号04面01)(2020/10/26)


福島第一原発汚染水、海に流すな
 福島―全国から抗議の声を
 <投稿> 福島・農民 柳沢幹男


 今月17日の地元紙を見てビックリした。「今月27日にも政府が処分方針を決定」という記事だ。
 これまで福島県内では県漁連をはじめ多くの団体・個人が反対を表明、県内の44市町村議会でも、浪江町議会の反対決議をはじめとして反対ないし慎重な対応を求める決議・意見書が次々と上がった。はっきりと「海洋放出に賛成」するものはひとつもない。
 福島第一原発の地元の双葉町・大熊町でも「早期の処分方針決定を求める」にとどまっている。
 このように福島県民をはじめ宮城・茨城など隣県や全国の人々、海外からもトリチウムを含む汚染水の海洋放出反対の声が渦巻いているにもかかわらず、菅政権は「27日にも処分決定―海洋放出」を強行しようとしている。これは、まさに沖縄の辺野古基地建設攻撃と全く同じだ。18日付の福島民報によれば、政府小委員会の委員も「スケジュールありきで結論を出そうとしている」と指摘している。こんなことを絶対に許すわけにはいかない。
 また、この汚染水問題とともに原発再稼働の動きも絶対見逃してはならない。
 宮城県の女川原発の再稼働がもくろまれている。14日には村井知事が再稼働に同意の意向を示し、22日の宮城県議会での採択が確実となった。また、新潟県の柏崎刈羽原発も東電と政府が再稼働に向けた攻撃をここに来て一段と強めている。
 「安倍政権の継承」を唱える菅政権だが、原発政策においては「継承」どころか、やれなかったことを強権をもって次々とやる「危機突破内閣」だ。こんなことが許せるか。
 福島、東北そして各地から「原発反対! 菅政権打倒!」の声と闘いをより一層強めていかなければならない。
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