コロナ下で国際連帯集会 東京とソウル、ネットで結ぶ

週刊『前進』04頁(3169号02面03)(2020/11/09)


コロナ下で国際連帯集会
 東京とソウル、ネットで結ぶ

(写真 オンライン参加しアピールする民主労総ソウル地域本部のヨンスノク首席副本部長に手を振って応える参加者【10月31日 千葉市】)

 10月31日、千葉市で労働者国際連帯集会(主催・動労千葉国際連帯委員会)が開かれ、100人が参加した。
 全世界の闘いの記録が上映された後、動労千葉の関道利委員長が主催者あいさつに立った。コロナで直接の往来は実現できなかったが、かつてない賛同が世界各国から11・1労働者集会に寄せられていることを報告し、「日本における闘いの前進が求められている。JRの労組解体攻撃は厳しいが、クビをかけて闘った時こそ組織拡大のチャンス。組織的力量をつけて来年は世界の同志を迎えよう」と訴えた。
 全国金属機械労組港合同執行委員の大塚亮さんが連帯のあいさつを行い、大阪都構想住民投票をめぐる現地での闘いを報告した。
 動労千葉国際連帯委員会の山本弘行さんが2002年から始まった国際連帯闘争の歴史をひも解き、国際連帯の力で世界を変えようと熱烈にアピールした。
 韓国・民主労総ソウル地域本部のヨンスノク首席副本部長がオンラインで参加。チョンテイル烈士が「勤労基準法を守れ!」と叫んで炎に包まれた決起から50年、コロナ下で民主労総がチョンテイル3法と銘打ち、すべての労働者に勤労基準法を適用させる闘いを進めていることを報告した(韓国では5人以下の事業所は勤労基準法の適用外に置かれている)。21年には韓日労働者の共同の闘いを実現することを誓って「万国の労働者団結せよ、トゥジェン!」。参加者も「トゥジェン!」で応え、ソウルと東京を直結した初の試みが大成功した。

 ビデオメッセージでは、台湾の桃園市産業総労働組合理事長の荘福凱さん、ドイツの鉄道労働者、アメリカのUTLA(ロサンゼルス統一教組)のアーリーン・イノウエさんが登場(写真)。コロナ対策を放棄するトランプ政権に代わって生徒たちの健康・安全を守るため職場の主導権を確保している取り組みを報告し、「がんばって!」と日本の仲間を激励した。
 東京なんぶユニオンの労働者が、米国史上最大の闘いとなっているBLM(ブラック・ライブズ・マター)運動について報告し、日本での連帯は支配階級の中国に対する戦争を阻止することだと熱烈に訴えた。
 関西合同労組阪神支部長許用晧(ホヨンホ)さんがビデオメッセージで登場、広島からの連帯メッセージも読み上げられた。
 医療・郵政・教育の現場で闘う労働者の報告を受け、団結がんばろうを三唱した。コロナ情勢が分断ではなく国境を越えた労働者の新たな国際連帯の力を生み出し、拡大することを実現する集会となった。

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