動労西日本がスト コロナを口実に一時金削るな

週刊『前進』04頁(3173号01面03)(2020/12/07)


動労西日本がスト
 コロナを口実に一時金削るな

(写真 山陽本線・五日市駅前で行われた決起集会で大江照己委員長がストライキ突入の宣言を発した【11月27日 広島市】)

 11月27日、動労西日本は山陽本線・五日市駅(広島市)を拠点に、冬の一時金の大幅削減絶対反対を掲げ、大江照己委員長と岡崎昭夫副委員長が指名ストを打ち抜いた。
 JR西日本はコロナを口実に一時金大幅削減を強行した。一時金は賃金の一部であり、現場労働者にコロナ赤字の責任はない。JR本体だけでなく、グループ会社の労働者には一層の人員不足と過重労働が強いられている。黙っていてはいけない。午後3時45分、組合員と支援の仲間が五日市駅改札前でシュプレヒコールを上げ、ストに突入した。近くにいた高校生も一緒に声を上げてくれた。
 駅前広場でのスト決起集会には35人が結集した。動労千葉を支援する会、徳島医療福祉労組などがメッセージを寄せた。スト当該と動労西日本組合員の発言に続き、法律顧問の新川登茂宣元弁護士、広島連帯ユニオン、婦人民主クラブ全国協広島支部、広島大学学生自治会が闘う決意を述べた。
 集会には通行人が合流するなど、今までのストとはまったく違う雰囲気になった。乗降客、高校生や青年労働者の多くが立ち止まり、組合員と支援の訴えに耳を傾けた。菅政権に不満を抱く労働者階級の怒りは沸点に達している。多くの人たちが、このストを「自分たちの進む道だ!」と受け止めている。
 11・1全国労働者総決起集会は、コロナ危機が暴いた「命より金もうけ」の新自由主義と、戦争と改憲の菅政権を、労働組合を結集軸に打倒しようというアピールを発した。同日、労働者と住民が団結し、住民投票で大阪都構想をぶっとばした。今回の動労西日本のストライキは、こうした日本と世界の労働者階級の決起をさらに前へ進める決定的な一撃となった。
 一時金削減はコロナ赤字を理由に労働組合を解体して戦争と改憲を強行する攻撃だ。生活と権利を守るためにストに立つ全世界の労働者と連帯し、自らの職場で闘おう。
(動労西日本書記長・山田和広)

このエントリーをはてなブックマークに追加