3・11反原発福島行動21へ 実行委員会が全国に呼びかけ

週刊『前進』04頁(3177号03面02)(2021/01/11)


3・11反原発福島行動21へ
 実行委員会が全国に呼びかけ


 3月11日で東日本大震災・福島第一原発事故から10年となります。放射能汚染は深刻なままであり、小児甲状腺がんも多発しています。にもかかわらず、政府と東電は放射能汚染水の海洋放出まで狙っています。3月11日、怒りの声を上げよう。3・11反原発福島行動実行委員会のチラシを紹介します。(編集局)

東日本大震災―福島第一原発事故から10年

 2011年3月11日、午後2時46分。宮城県沖を震源とするM9・0の大地震と最大40㍍をこえる大津波が東日本沿岸部を襲いました。津波によって電源を喪失した福島第一原発はメルトダウン・水素爆発し、大量の放射性物質が東日本全域を汚染しました。
 震災による死者・行方不明者は1万8427人(20年9月10日時点)、震災関連死は3739人(19年9月末時点)。9年半が経過したいまも3万7千人をこえる人びとが避難生活を余儀なくされ、ふるさとを奪われた人びとは10万人にも上ります。また、250人をこえる子どもたちが甲状腺がんを発症し、いまも増え続けています。未来を担う子どもたちの命と健康がおびやかされて、どうして「復興」ができるのでしょうか。

汚染水の海洋放出と原発再稼働をねらう菅政権

 菅政権は政府の基本方針から「復興」「原発事故」という記述を削除し、震災・原発事故がなかったかのようにしようとしています。それどころか甲状腺検査を縮小し、福島第一原発敷地内にたまり続けるトリチウム汚染水の海洋放出にゴーサインを出そうとしています。これに対して、40をこえる自治体から反対や慎重を求める決議・意見書が出され、漁協も「断固反対!」の決議をあげています。
 さらに菅政権は、「脱炭素社会の実現」と言って原発再稼働を推進しようとしています。東日本大震災で被災した東北電力女川原発の再稼働は絶対に認められません。

生きる! 未来をつくる!

 東日本大震災・福島第一原発事故から10年。私たちは、被災・被曝という現実と向き合い、力を合わせ生きぬいてきました。いまこそ、10年前の原点に立ち返るときです。いまを生きぬき、そして未来をつくるため、一緒に声をあげましょう。
     ◇
原発事故から10年 被曝の現実は変わらない
3・11を忘れて未来はあるか
3・11反原発福島行動21
■汚染水の海洋放出断固反対!
 甲状腺検査の継続を!
 原発の再稼働反対!
 オリンピックやってる場合か!
日時 3月11日(木)
正午開場、午後1時開会
会場 郡山総合体育館(福島県郡山市豊田町3―10)
主催 3・11反原発福島行動実行委員会

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