資本主義問うコロナ春闘を 都立病院なくすな2・21集会へ

週刊『前進』04頁(3182号02面03)(2021/02/15)


資本主義問うコロナ春闘を
 都立病院なくすな2・21集会へ


 21春闘は医療と雇用・賃金をめぐる重大な闘いとなった。菅政権は医療現場への支援どころか大資本救済とコロナ下の「罰則」による強権支配を狙い、資本は大量解雇・賃下げ、非正規職化に突進している。労働者の憤激は高まりスト復権の時が来た。最末期を迎えた資本主義を問う菅打倒のコロナ春闘に立とう。

医療、雇用・賃金保障しろ

 21春闘の課題は何か。
 第一に、医療は社会保障だ。医療・介護施設、保健所をはじめ現場への万全の支援、感染症対策、職種の分断を許さない一律大幅賃上げと人員増、長時間・過重労働の解消など労働条件の抜本的改善が必要だ。さらに休業・時短に対する休業補償、雇用・賃金保障に金を回せということだ。
 2月9日、都立病院をつぶすな署名運動を進める医療・介護・自治体労働者を先頭に小池百合子都知事に対する申し入れと第3次署名提出行動が行われた(記事1面)。申し入れは女性差別暴言を行った森会長の解任と東京五輪の中止、五輪費用を医療体制・検査体制および休業補償に回すこと、都立病院独立行政法人化方針の撤回を求めた。
 小池は独立行政法人の定款案と共に来年度予算案として独法化準備に22億円を計上する一方、都立病院の定数増はわずかに9人とした。あくまで「経営効率」を求め人件費削減と医療破壊、都労連・都庁職破壊の独法化(民営化)を強行しようとしている。こんな暴挙は絶対に許されない。
 都立病院をつぶすな署名は医療・介護、保健所職場など全都に拡大。関東でも「過労死が出てからでは遅い」と保健所の現場から闘いが始まった。都立病院なくすな2・21集会&デモは社会的共感を呼んで陣形が広がっている。
 コロナ対策に回すべき金はいくらでもある。菅政権は、五輪経費や軍事予算、デジタル化やGоTоキャンペーンなどには湯水のように税金を使う。他方で医療・社会保障破壊を進め、全国440の公立・公的病院を名指ししての統合・廃止、病床削減方針は継続。高齢者の医療負担、健康保険・介護保険料の増額と年金支給額切り下げ、児童手当の縮小・廃止を断行しようとしている。
 戦争国家化と資本救済、私腹を肥やす金は国債を積み上げてでも増やし、まともなコロナ対策を行うことなく徹底的に収奪する。これが資本主義の本性だ。21春闘は労働者の命を守る闘いとして、資本主義そのものを問う闘いとなった。

解雇許さず一律賃上げを

 21春闘は第二に、コロナに乗じた首切り・非正規職化、賃下げを許さない闘いだ。労働者の分断を拒否し誰もが生きていけるだけの一律大幅賃上げへ闘おう。
 大資本は外注化・非正規職化を進め、「過労死」まで強いる強搾取によって巨大なもうけを積み上げてきた。バブルで株価は最高値を更新し、資本家は資産をいよいよ増やしている。
 トヨタ自動車は21年の生産で前年実績比17%増の約920万台、過去最高の計画を発表した。これほどの利益が見込まれるにもかかわらず、トヨタ労組は21春闘でベースアップを求めないと決めた。春闘解体の旗を振る腐りきった姿だ。
 電機大手ソニーは21年3月期の連結純利益を前期比86%増の1兆850億円と予測する一方、大リストラに踏み出した。傘下のソニーエンジニアリングは個人面談で大量の「希望退職」を迫っている。希望退職、関連企業や異業種への出向・転籍の強要は、JRや航空会社など全産業に及ぶ。昨年、希望退職を募った上場企業は前年の2・6倍超の93社、募集は判明しただけで1万9千人に迫る。
 労働者にとって解雇は「殺人」に等しく、休業・時短による賃金カットは生活破壊だ。
 21春闘は「生きさせろ!」の闘いとなった。正規・非正規、派遣・請負、評価制度などによる分断を許さず闘おう。

ストを復権し労組再生へ

 21春闘は第三に、菅の改憲・戦争、労組破壊と対決し、職場の全労働者の怒りでストを復権する闘いだ。
 コロナは資本主義の矛盾を暴き出した。ストライキと革命の波が世界に広がっている。日本経団連は体制崩壊の危機におびえ、21年版経営労働政策特別委員会報告として「新しいサステイナブル(持続可能な)資本主義を追求すべき」と訴えた。連合などに向かって「働き手一人ひとりの『エンゲージメント』(組織や仕事に主体的に貢献する意欲や姿勢)を向上させ労働生産性を高めていくこと」を求めた。それは産業報国会への道であり、改憲・戦争国家化そのものだ。
 経労委は一律賃上げ要求を批判。解雇自由のジョブ型雇用と限定正社員、出向、個人請負拡大と評価による賃金、労働時間規制を受けない裁量労働制の拡大、残業代支払い義務の免除にも言及した。しかし、「資本主義を守れ」と叫んで進める大量解雇・賃下げ攻撃に誰が従うか。階級的労働運動の出番だ。
 新自由主義との攻防は1047名解雇撤回と外注化・非正規職化阻止の闘いとして発展してきた。国鉄集会が2・14東京集会をはじめ全国で闘われている。動労千葉の反合理化・運転保安闘争路線を体現した医療・介護労働者のスト決起が情勢全体を揺るがしている。関西生コン支部弾圧粉砕の闘いが日本の労働運動を塗り替えつつある。JR3月ダイヤ改定阻止を構える動労千葉と共に闘おう。都立病院なくすな2・21集会&デモの成功をかちとろう。

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21春闘の課題
・医療は社会保障だ。コロナ対策に金回せ
・コロナに乗じた首切り・非正規化やめろ
・労働者の分断許さず一律大幅賃上げを
・スト復権し、改憲・戦争阻止、菅打倒へ

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