再稼働阻止へ舞鶴行動 原発止める鍵は労組の闘い

週刊『前進』04頁(3184号03面03)(2021/03/01)


再稼働阻止へ舞鶴行動
 原発止める鍵は労組の闘い

(写真 3・11福島原発事故から10年を前に、決意も新たに反原発を訴え舞鶴市内をデモ【2月21日】)

 2月21日、反原発舞鶴行動実行委員会の呼びかける集会が京都府舞鶴市内の駅南公園で行われ、70人が結集して大飯・高浜原発再稼働反対を訴えました。
 集会は京都府職員労働組合舞鶴支部の仲間の司会で始まり、愛媛県職員労働組合からのメッセージが紹介され、長岡達也舞鶴支部長が基調報告を行いました。長岡支部長は、「福島原発事故は終わっていない。10万人近い人がいまだに避難生活を強制されている。先日の地震でも格納器が破壊された。今も危険な状態は変わらない。もう一度原点として原発を許さない闘いをつくり上げていく」と決意を語り、「この地では13機の原発があったが、今は1機しか動いていない。闘いの力で原発を止めてきた。40年を超えた老朽化原発の高浜1、2号機と美浜3号機の再稼働をめぐる闘いが最大の焦点だ」と提起。「関電は大阪地裁大飯3、4号機の差し止め訴訟で敗北したにも関わらず、4号機の再稼働を1月中旬に強行した」と弾劾し、「自治体労働者の責任として、実効性ある避難訓練を推奨するのではなく、そんな計画はない!と労働組合が避難計画と訓練に反対することが原発を止める決定的鍵だ」と労働組合の役割を提起しました。また、1月31日に海上自衛隊の護衛艦「せとぎり」が舞鶴基地からソマリア沖に派兵されたことも弾劾しました。
 続いて元原発労働者の斉藤征二さんは、コロナ下でオリンピックを強行することで福島原発事故をなかったことにしようとする政府と対決すること、「社会を変える運動の展開が求められている」と強調しました。地元の自治体労働者の発言に続いて、全日建運輸連帯労組関西地区生コン支部の武谷新吾書記次長、NAZEN関西、京都大学の学生、大阪市職の仲間の発言がありました。最後に改憲・戦争阻止!大行進・関西の木下浩平さんがまとめを行い、市内デモに出発。舞鶴市民の圧倒的注目を集め、デモを貫徹しました。
(関西・朝霧広巳)
このエントリーをはてなブックマークに追加