外注化・就業規則改悪やめろ 動労千葉、CTS(JR東子会社)に抗議

週刊『前進』04頁(3191号02面02)(2021/04/19)


外注化・就業規則改悪やめろ
 動労千葉、CTS(JR東子会社)に抗議


 動労千葉は4月8日、JR東日本の子会社のCTS(千葉鉄道サービス)本社前で抗議行動に立った。
 CTSはJR東日本から車両の検査・修繕業務と構内入換業務、清掃業務を請け負っている。JRが検修・構内業務をCTSに委託した2012年10月、JRは「10年でCTSが独自に検修・構内業務を行える体制をつくる」と豪語した。それから8年半、外注化は完全に破綻した。CTSが雇ったプロパー社員は低賃金と将来展望のなさに続々と職場を辞め、業務はJRからの出向者と60歳定年後の再雇用(エルダー)社員で回しているのが実態だ。そのエルダー社員も次々と退職期(65歳)を迎える。
 CTSはまた、主に清掃業務を担う非正規労働者の低賃金と劣悪な労働条件を固定化するため、就業規則の改悪案を出してきた。
 これに対し動労千葉は、春闘行動としてCTS本社抗議に立った。社前集会で基調を提起した川崎昌浩書記長は、賃金を徹底抑制するCTSに怒りを示した。また外注化は完全に破綻したと指摘し、65歳を超えて働くことを望む動労千葉組合員に、CTSが再雇用拒否を通告してきたことを不当労働行為と弾劾、徹底して争うと宣言した。
 車両技術分科会の代表が破綻した外注化に怒りを表し、「仕事とプロパー社員を含む人員をJRに戻せ」と発言した。
 清掃部門で働く組合員はCTSが就業規則を改悪し、「職務に対する知識習得」や「自己啓発」の義務を非正規職については削除したことを弾劾、「非正規職がほとんどの職場で、非正規職に責任を押し付け使い回してきたのに、非正規職は何の責任もとっていないかのように言うことは許せない」と声を張り上げた。動労千葉を支援する会など支援団体の発言に続き、動労千葉の各支部が、ワンマン化阻止の48時間ストライキを貫徹した自信に満ちて、外注化阻止、就業規則改悪粉砕、大幅賃上げ獲得へ闘う決意を示した。
 関道利委員長が行動をまとめ、外注化阻止闘争の再構築を宣言、職場代表選の勝利の上に「過半数代表から過半数労組を目指す」と鮮明な方針を示した。

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