闘えば変えられる! 自民党が法案取り下げ さらに入管体制粉砕へ

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週刊『前進』04頁(3195号04面01)(2021/05/24)


闘えば変えられる!
 自民党が法案取り下げ
 さらに入管体制粉砕へ

(写真 入管法改悪案の取り下げを知り喜ぶシットイン参加者【5月18日 国会前】)

 5月18日、衆議院で審議中の入管法改悪案に反対して国会前で続けていたシットイン(座り込み)の場に「与党が法案を取り下げた!」というニュースが飛び込んだ。「え? 何?」「ホント!」「やったー! 改悪阻止だ!」と、歓声と共に感動が広がった。
 国会審議では、3月6日に名古屋入管で亡くなったスリランカ女性・ウィシュマさんについて、法務省が4月9日に公表した「中間報告」のでたらめさが次々に明らかとなった。野党は真相究明のために、彼女が死に至るまでを入管が撮影したビデオを公開せよと迫った。しかし、上川陽子法務大臣はあくまで「保安上の理由」と称して映像公開を拒否し続けている。
 そして採決を迫る自民党は、5月14日の与野党協議でもビデオ映像の開示を拒否。これに対し野党側が法務委員長の解任決議案を提出した。この解任決議案が18日午後、衆院本会議で審議される予定だったが、午前の与野党幹事長会談で自民党・二階俊博幹事長が改悪案を取り下げることを表明したのだ。
 4月15日、450人が集まった国会正門緊急アクション、16日から法務委員会審議開催日に行われた入管法反対国会前シットイン(移住連主催)の声は、法務委員会の議場に届き、与党を震え上がらせた。4・25入管法改悪阻止!法務省デモにもシットイン参加者が大挙して参加。5月16日には、名古屋で催されたウィシュマさんの葬儀に呼応し全国各地でサイレントデモが闘われた。このすべての力で入管法改悪案廃案が可能になった。
 入管法・入管体制、入管収容所の実態は、外国人問題ではなく、外国人を踏みにじる日本社会が間違っていることによる。これを見過ごして人として生きることはできない。入管問題を契機に、この社会の矛盾を突いて青年や女性たちが動き出した。社会的に拡大した入管法改悪反対の声が、法案採決を強行したら政権維持が危ないとまで自民党・菅政権を震え上がらせた。労働者民衆の怒りが社会を動かしたのである。
 2021年5月18日を忘れない! ここから入管法・入管体制の現状を変える新たな闘いが始まった。二度と「ウィシュマさん」を殺してはならない。

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ビデオの開示を要求
 故ウィシュマさん遺族ら

(写真 ウィシュマさんの遺影の右からワヨミさん、通訳、ポールニマさん【5月19日】)

 スリランカから来日したウィシュマさんの妹2人が16日の葬儀後、17日に名古屋入管を訪問、18日には国会で衆院本会議を傍聴し、上川法相、佐々木聖子入管庁長官とそれぞれ面会した。2人からは謝罪もなく、調査中だとビデオ開示にも応じなかった。
 19日の院内集会で二女のワヨミさんは「治療をしていたら今もお姉さんは生きていた。ビデオを見るまで帰れません」と語り、三女のポールニマさんも「二度とお姉さんのようなことが起きないように皆さんにお願いしたい」と訴えた。

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