全員を解放せよ 東京入管に怒りの声響く 入管法廃止へ新たな決意

発行日:

週刊『前進』04頁(3200号04面01)(2021/06/28)


全員を解放せよ
 東京入管に怒りの声響く
 入管法廃止へ新たな決意

(写真 デモ隊が接近すると東京入管の窓から手を振って応える被収容者の姿が見えた【6月20日】)

 6月20日、「世界難民デー東京入管包囲デモ」が闘われました。外登法・入管法と民族差別を撃つ全国実行委員会の呼びかけ、東京労組交流センターと合同・一般労組全国協議会の共催で、品川駅から東京出入国在留管理局へデモ行進を行いました。国会前で座り込みをしていた人たちも駆けつけ、約100人が参加しました。入管へ怒りの声をたたきつけました。
 入管包囲デモということで、デモ隊は施設を2周しました。入管局前では、被収容者たちが施設の中からデモ隊に向かって「ありがとう」など大きな声を上げて応えてくれました。私たちも「聞こえているよ」「また来るよ」と声を掛けました。
 また、デモ隊から自然に「FREE THEM ALL」(すべての人々〔被収容者〕を解放しろ)というコールが発生しました。施設内と支援者、デモ隊の連帯を強く感じましたし、絶対に今の状況を許すことができないという怒りに燃えました。
 入管法改悪案は、国会前やSNSで決起した労働者人民の力により、廃案に追い込むことができました。これは素晴らしい闘いでした。しかしながら、ウィシュマさんら被収容者たちは「現行法の下で」苦しめられ、殺されています。現行法を潰さない限りは彼女らのように苦しむ人々を解放することはできません。まだ完全な勝利ではありません。私は「入管法廃止!」を、デモを先導するコーラーとして強く訴えました。
 入管法に表れる菅政権の排外主義攻撃は、ナショナリズムを高揚させ、労働者を分断し、改憲・戦争のできる国づくりを狙う攻撃の一環として捉えることができます。
 ブルジョアジーの利権、資本主義の延命のためなら民衆の命をドブに捨てることすらいとわない——この姿勢が、資本主義の矛盾を押しつけられ不安定な生活を送っている難民、移民に向けられています。絶対に許すことはできません。
 命からがら逃れてきた人々が、皆幸せに生きられるように。そのためには入管現行法の廃止が不可欠です。その日までこれからも闘い続けます。
(首都圏学生・篠崎朱音)
このエントリーをはてなブックマークに追加