オリンピックをぶっとばせ 五輪粉砕!7・23渋谷デモへ 菅政権打倒!改憲・戦争阻止! 労働者の怒り爆発させる時だ

週刊『前進』04頁(3201号01面01)(2021/07/05)


オリンピックをぶっとばせ
 五輪粉砕!7・23渋谷デモへ
 菅政権打倒!改憲・戦争阻止!
 労働者の怒り爆発させる時だ

(写真 五輪開会まで1カ月の6月23日、「五輪中止」新宿デモが8団体の呼びかけで行われた。都庁玄関前一帯は、ボードを掲げた労働者学生市民で埋まった。その後のデモには850人以上が参加。改憲阻止!大行進も共に闘った)


 コロナ危機は一向に収束を見通せないどころかますます感染が拡大し、労働者民衆の生活は困窮し、医療をはじめとする労働現場の極限状態が一層深刻化する中で、人々の積もりに積もった怒りのマグマが噴火口を求めて煮えたぎっている。この状況下で、菅政権は何万もの人々が新たに感染し命を失うことになろうが、五輪・パラリンピック東京大会をあくまでも強行しようとしているのだ。こんな五輪の強行を日本労働者階級は絶対に許さないということを、今こそ実力闘争をもって示す時だ。全国から五輪粉砕!7・23渋谷デモに総決起しよう!

職場から動員拒否の闘いを

 人々の生活も健康も命もないがしろにして五輪を強行し、マスコミを総動員して国威発揚のプロパガンダを繰り広げ、「ボランティア」「学校連携観戦」などと称して全人民を国策のもとに動員するやり方は、戦時国家体制とまったく同じだ。だが、菅政権や大会組織委員会のもくろみは、すでに労働者民衆の怒りの決起によって根底から粉砕されつつある。
 「学校連携観戦プログラム」は当初、全国の幼稚園、小中高校、特別支援学校の子どもら128万人の動員を計画したが、教育労働者や保護者らを先頭に「学徒動員やめろ」「子どもの命を守れ」と怒りの声が爆発し、次々と動員中止に追い込まれている。
 神奈川県では当初の参加表明25自治体のうち17自治体が撤退した。埼玉県では38自治体のうち35自治体の全部または一部の学校が撤退し、チケットのキャンセル率は76%を超えた。千葉県では参加表明していた54自治体830校のうち、43自治体440校が参加中止を決定。福島県では参加表明していた学校の半数以上が、山梨県では私立高1校を除く全学校がキャンセルした。各地で自治体への申し入れやスタンディングなどの行動が広がり、参加を辞退する自治体・学校はどんどん拡大している。
 またJR東日本が7月21日から終電を繰り下げるなど、約5千本の五輪臨時列車を走らせることを発表したことに対しても、ごうごうと弾劾の声が上がっている。飲食店には時短営業を迫り、人々に「8時帰宅」を求めておきながら、五輪期間中だけは感染爆発の危険性も無視して山手線や京浜東北線など首都圏の21路線で深夜2時まで列車を走らせるという。恐るべき人命無視の暴挙だ。
 労働現場からの「五輪動員拒否」は今や全人民が圧倒的に待ち望んでいる闘いだ。五輪強行に向けた一切の策動に対し、今こそあらゆる職場から労働者が団結して反撃に立つことが求められている。教育現場からの決起に続き、医療現場や自治体から命を守る闘いを組織しよう。
 7・4国鉄闘争全国集会は、この情勢の中でこそ、新自由主義を打倒する階級的労働運動をあらゆる職場でつくりだすことが可能であることを明らかにした。五輪動員拒否―7・23渋谷デモはまさに階級的労働運動の大発展をかけた闘いだ。この決戦を闘い抜き、菅の狙う国家総動員体制構築をズタズタに打ち破ろう。7・23渋谷へ! 闘う労働者・労働組合の大結集をかちとろう!

戦争国家への転換を許すな

 菅政権が五輪強行にかける狙いは、もはや「命よりカネ」というレベルではなく、日本の戦後的統治形態の転換と帝国主義国家としての延命をかけた階級闘争圧殺攻撃であり、改憲・戦争攻撃そのものだ。
 4月の日米首脳会談を経て、米日帝国主義は対中国侵略戦争の本格的準備を急加速させ、米軍中距離核ミサイルの大量配備計画や自衛隊と他国軍との共同訓練を次々と推し進めている。これと並行して、今国会では改憲国民投票法の改定や重要土地調査規制法の成立が強行された。
 もともと東京五輪は、改憲・天皇代替わりとセットで準備されてきた国家的プロジェクトであり、国威発揚と国民総動員、さらには五輪対策を口実とした治安弾圧の転換的強化を目的として進められてきた。6月24日には宮内庁長官・西村泰彦(元警視総監)が、自らが「拝察」した天皇の胸中を語るという体裁をとりながら、五輪・パラリンピック開催に伴う感染拡大を天皇が「懸念」し「心配」している、などと発言した。五輪強行に対する労働者民衆の怒りが、「東京大会名誉総裁」の自分に向かうことを死ぬほど恐れる天皇は、あえて西村にこのように語らせることで「国民の不安に寄り添う天皇」を演出し、自分が人々の怒りの的になることを卑劣にも回避しつつ、天皇制を再び国家・社会の前面に押し出そうとしているのだ。

京大弾圧を粉砕し全学連A君を奪還

 進行している事態は、戦後民主主義的な統治形態の崩壊と天皇・軍隊(自衛隊)の前面化という、まさに1930年代同様の階級支配の大転換だ。これに多くの人々が危機感を募らせ、怒りに燃えて行動を開始している。「五輪を強行する菅政権は太平洋戦争に突き進んだかつての軍部と同じだ」と見抜き、国家・社会のあり方を根底から変革する闘いを求めている。
 京都大学で活動する全学連A君の不当逮捕に対しては、京大生を先頭に全国の学生や労働者が弾圧粉砕の闘いに決起し、7月1日、勾留延長を阻止してA君を奪還した。五輪弾圧を粉砕する大勝利だ!
 さらに世界中で「オリンピックやめろ」の声が広がり、五輪粉砕は最高の国際連帯闘争になった。
 怒りを解き放つ時は今だ。青年・学生を先頭に、五輪粉砕!7・23渋谷闘争に全国から大結集しよう!

------------------------------------------------------------
五輪開会式粉砕! 菅たおせ!
7・23渋谷デモ
 7月23日(金)午後3時集合、3時30分デモ出発
 はるのおがわコミュニティパーク(東京都渋谷区代々木5―68―1、小田急線「代々木八幡」駅から直線距離で250㍍、代々木公園西門そば)
 主催 改憲・戦争阻止!大行進

このエントリーをはてなブックマークに追加