富田地域の更地化に反対 新局面の高槻・植木団地闘争

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週刊『前進』04頁(3223号04面04)(2021/12/13)


富田地域の更地化に反対
 新局面の高槻・植木団地闘争

(写真 「富田地域の更地化と闘うぞ!」と阪急富田駅に向かってデモに出発【11月28日 高槻市・富寿栄団地公園】)

 11月28日、大阪・高槻市で「植木団地追い出し」をはね返し、富田(とんだ)地域の更地化と闘うぞ!11・28植木団地・富田闘争が富寿栄団地公園で開催されました。司会が「植木団地闘争8年目、富田地域更地化攻撃が本格化している。部落解放闘争を本気で建設しよう」と訴えた。
 関西地区生コン支部を代表し武谷新吾書記次長が連帯あいさつで、「植木団地闘争などの職場での共同行動を見て、新たに関生支部への結集が始まっている」と共同闘争の意義を語り、「関西生コン支部は植木団地労働組合、全国水平同盟を支持し共に闘う」と力強く発言しました。港合同昌一金属支部執行委員があいさつ。動労千葉のメッセージが読み上げられました。
 主催者からの闘いの決意として水平同盟高槻支部の曽我勝宣支部長が「7年前に植木団地の組合事務所で追い出しに対してどうするかを議論した。関西合同労組や港合同と議論して闘いを決意した」「闘いがあるから今がある。僕らの武器は発言すること、団結することだ」と述べました。
 支部員の後藤弘子さんは「①植木団地を防災拠点にというのはうそだった。この悔しさを労働者の怒りの爆発として必ず倍返しする。②地域住民が闘いとった富寿栄住宅を民間企業に丸投げして建て替えることを許さない。③富田地域の公共施設をつぶし地域全体を売り払う、高槻市の『都市計画マスタープラン』=更地化攻撃を絶対止める。④民営化は戦争への道! 今こそ改憲と戦争を阻止しよう」と4点を提起。植木団地闘争の地平に立ち、富寿栄住宅闘争にうって出るという宣言です。
 これを受けて水平同盟から西郡、崇仁・東三条、杉並の各支部が決意表明。支援団体として、高槻市で共に闘う関生支部大阪Bブロック、高槻医療福祉労働組合、大阪北部ユニオンが決意表明。奈良の自治体労働者、広島解放共闘、全学連が発言しました。
 多くの富寿栄住宅住民が参加したことで集会が盛り上がりました。住民の中で「団地は地域住民の闘いでかちとったもの」「高槻市は業者に事業のスケジュールを説明させるだけ」と怒りの声が広がっています。
 植木団地闘争が富田地域すべてを獲得し、部落解放運動を復権させる時です。
 集会後、阪急富田駅前までデモを貫徹! 植木団地闘争は新たな局面を切り開きつつあります。
(北摂労組交流センター・野口彰)
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