三里塚反対同盟の闘争宣言2022 農地死守・空港廃港へ闘う

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週刊『前進』04頁(3227号04面02)(2022/01/17)


三里塚反対同盟の闘争宣言2022
 農地死守・空港廃港へ闘う

(写真 1月9日の団結旗開き。決戦本部の仲間がアピール)


 2022年、反対同盟は新たな闘いを開始する。2020年以来2年間のコロナ禍をきっかけに航空需要は激減し、成田空港は廃港の危機にある。しかし、これを単なる経営危機として歓迎するのではない。未来のために「巨大空港建設の時代」を終わらせなければならないのだ。
 われわれは気候変動阻止を三里塚闘争の正面課題に据えて闘うことを決意する。地球温暖化による気候変動の危機は、一刻の猶予もないほど深刻である。大量にCO2を排出する航空機の運航は、気候危機を促進するものであり、政府の観光立国政策と「成田空港の更なる機能強化」は時代に逆行する最悪の政策である。
 成田空港会社(NAA)は昨年3月、中長期の環境目標「サステナブルNRT2050」を策定し、50年度までに航空機や空港施設など成田空港全体から排出されるCO2を半減するというが、現在の2倍の50万回発着したら排出量は今と同じではないか。まったくふざけている!
 SDGsと称して、持続可能な航空業界を目指すというのは資本のまやかしの言葉に過ぎない。企業の利益が優先する資本主義には、気候危機を解決できない。
 われわれは、55年の永きにわたって農地と農業を守り環境破壊と闘ってきた。カネにも国家暴力にも負けず信念を貫いてきた三里塚闘争を闘うわれわれこそ、今、地球と生命の未来のために世界で立ち上がる若者たちと連帯して闘おうではないか。市東さんの農地を守りぬき、機能強化を粉砕し、空港廃港という究極の勝利への道のりは、地球と命を守る世界の人々との団結と勝利の中にある。
 また同時に世界は、米中戦争の危機の中にある。米英仏中ロの「核戦争回避」声明が示すように一触即発の危機にあることは明らかだ。
 岸田政権は沖縄辺野古新基地建設・南西諸島へのミサイル配備を進めながら「台湾有事」を想定した自衛隊の大規模軍事演習を繰り返している。沖縄をはじめとする反戦・反基地闘争と連帯し、改憲・大軍拡に突き進む岸田政権打倒へ全力で立ち上がろう!
 反対同盟は本年も、市東さんの農地取り上げ強制執行を阻止する団結を闘う労働者・農民・学生・市民とますます強固にし、「成田軍事空港絶対反対! 農地死守・実力闘争」を貫く決意だ。周辺住民と共に機能強化白紙撤回へ! 3・27芝山現地闘争に立ち上がろう。
2022年1月9日
三里塚芝山連合空港反対同盟

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