青年の暴動的決起は正義 岸田打倒の5・15沖縄闘争へ 沖縄大学学生自治会委員長 赤嶺知晃

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週刊『前進』04頁(3231号04面02)(2022/02/14)


青年の暴動的決起は正義
 岸田打倒の5・15沖縄闘争へ
 沖縄大学学生自治会委員長 赤嶺知晃

警察が隠ぺい工作

 年明けから米軍経由で新型コロナウイルスの感染が県内で拡大し、高校は分散登校になりました。高校生は学生生活を奪われる中で1月27日未明、高慢にも沖縄県警は17歳の少年に「補導」と称して暴行。警棒で殴り右眼球破裂と眼底骨折の重傷を負わせたのです。絶対に許せません。
 ところが翌日、沖縄県警は「接触事故で重傷を負った」と発表。警察が暴行を隠ぺいしたことに対して、SNSなどで事態を知った500人の若者が沖縄署に対する実力の抗議行動を闘いました。
 以降、全国的な注目が集まり、沖縄県警も少年への暴行を少しずつ認め、隠ぺい工作は完全に破産しています。おとなしく待っていても警察が自ら不正行為を認めることはありません。若者の暴動的決起が正しいことは日が経つほど明らかになっています。
 今回の若者の実力抗議行動の背景には「基地の島」「戦争の島」への根底的な怒りがあり、圧倒的な正義性があります。沖縄では中国への侵略戦争が準備される中で、米軍による事件・事故が多発しています。
 沖縄県警は米軍にほとんど対応できない一方で、辺野古ゲート前で抗議する市民の排除や沖大学生自治会の処分撤回集会を弾圧するなど、岸田政権の手先となり日常的に労働者・学生を抑圧してきました。
 戦後の米軍政下では、基地で働かざるをえない状況がつくられ、1972年の「復帰」後は「振興策」の下で非正規職が過半数を超える職場が増加するなど、沖縄の労働者民衆は、戦争と基地の現実の中で、軍事基地と隣り合わせの生活と貧困を強制されてきました。生活の全てが基地に規定される現実への根底的な怒りの爆発として、警察署への実力の抗議があったのです。

記念式典許さない

 しかしSNSでは、右翼が実力の抗議行動に対してデマもまじえて「沖縄の所得と教養レベルが低い」など沖縄の民衆へのヘイトスピーチを行っています。絶対に許せません。
 南西諸島全体を「基地の島」「戦争の島」としてきた日米安保体制を粉砕し、全基地撤去を実現することで、沖縄の労働者民衆を抑圧してきたあり方を根本的に変えていく闘いが求められています。
 今年は、沖縄の本土「復帰」から50年です。5月15日に国と県が共催し、沖縄現地で記念式典を開くとしています。しかし、全基地撤去を求めて立ち上がった沖縄の労働者民衆を踏みにじってきた「復帰」を祝うことなどできません。今年の5・15沖縄闘争は岸田打倒・記念式典粉砕の大決戦です。
 沖縄と全国の労働者・学生が団結して闘い、全基地撤去・日米安保粉砕を実現する内乱的決起をつくりだそう。
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