2・1ミャンマー連帯行動 国軍留学生を受け入れるな 新潟で国際大学に抗議申し入れ

週刊『前進』04頁(3231号04面03)(2022/02/14)


2・1ミャンマー連帯行動
 国軍留学生を受け入れるな
 新潟で国際大学に抗議申し入れ

(写真 「国際大学はミャンマー国軍との関係を断て」百万人署名運動・新潟が国際大学に申し入れ【2月1日 新潟・南魚沼市】)


 クーデター1周年の2月1日、とめよう戦争への道!百万人署名運動・新潟の主催で南魚沼市にある国際大学の正門で「国際大学はミャンマー国軍との関係を断て」「国軍によるミャンマー人民虐殺弾劾」「国際連帯で闘おう」と申し入れました。
 対応した事務局長に対して「在日ミャンマー人からの抗議をどのように受け止めたのか」「軍との関係をきっぱり断ち切るべき」という要請書を読み上げ、書面での回答を約束させました。
 さらに参加者から「軍の留学生は何人いるのか」、「日本ミャンマー協会と関係をもっているのか」などの追及が続きました。
 行動に先立って駅前の商店街でポスティングを行い、「ミャンマー国軍は戦前の日本軍と同じ」「がんばってください。こういう行動が大事」などと激励を受けました。
 11月労働者集会で新潟の国際大学がミャンマー国軍と関係があると知り、調べてみると昨年4月、在日ミャンマー人が国際大学に対して「軍の留学生を受け入れないで欲しい」と要請し、キャンパス入り口で国軍による犠牲者の写真を並べ、「ダイ・イン」のパフォーマンスを行っていました。
 国際大学は、主にアジアを中心に発展途上国のエリート行政官を育成することを目的に日本資本が設立した大学院大学です。言わば、卒業生を通じて日本資本との関係強化を図るべく設立された大学です。ミャンマー国軍の留学生は軍の幹部候補生として、国軍とのパイプを形成するものです。
 この日の闘いは、アジア侵略の拠点としてミャンマーに深々と浸透し、これまでの侵略の歴史をさらに強めようとする日本資本を弾劾するものでした。また、国軍による虐殺と闘うミャンマー人民に連帯する国際連帯をかけた闘いです。これを機にミャンマー人民と連帯を強化していきたいと思います。(新潟 S)

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国際大学とは

 新潟県南魚沼市国際町にある私立大学。国軍と親密な関係にある日本財団の依頼を受け、ミャンマーの国家計画省、外務省、財務省、国境省(国軍)などからの留学生を受け入れている。同大国際関係学研究科長のミョーマウンアウンは「ミャンマーにとって、日本とのより強い軍事関係は、中国への依存を減らし、武器の購入先を多様化するための努力の一環である」「武器輸出の制限が解除されれば、日本がミャンマーに軍事装備の販売も可能に」「日本の関与は、国軍との軍事協力において圧倒的な存在感をもってきた中国への対抗力となるだろう」と公言している。
 クーデター後もミャンマー国軍幹部や幹部候補生を留学生として受け入れ、教育訓練を続けている防衛大学同様にミャンマー人民の怒りの的となっている。

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