「東海原発いらない」 全国65カ所で再稼働阻止へ

週刊『前進』04頁(3236号04面04)(2022/03/21)


「東海原発いらない」
 全国65カ所で再稼働阻止へ

(写真 NAZENいけぶくろがJR池袋駅で街頭宣伝【3月5日】)

(写真 三里塚反対同盟が京成成田駅前でビラまきと署名集め【3月5日】)


 3月5日、「東海第二原発いらない!動かさないで!」一斉行動第3弾(東海第二原発いらない!首都圏ネットワーク主催)が闘われた。今回は、ロシア軍によるチェルノブイリ原発の占拠、さらに一斉行動前日にはヨーロッパ最大のザポリージャ原発が砲撃され火災が発生している衝撃的なニュース映像が流れる事態の中で闘われた。
 当日は、渋谷、代々木で闘われた大きな反戦デモに参加した仲間が一斉行動に駆けつけ、各地での街頭宣伝に立った。どの街宣現場でもウクライナ情勢・原発情勢が話題になり、多くの注目と討論が起きたと報告されている。今回は、首都圏を中心に青森から長崎まで65カ所で取り組まれた。NAZENは東京、長崎の計5カ所、さらに三多摩労働組合交流センター、原発なくせ!千葉アクションがそれぞれ街頭に立った。また、三里塚芝山連合空港反対同盟のみなさんも京成成田駅前で「再稼働するな」と行動に立った。
 日本原電は2月28日、東海第二の「安全対策」工事完了をこれまでの「2022年12月完了」から「24年9月」まで延ばす計画変更を原子力規制委員会に届け出た。フィルターベントについて事故対策用と特重施設用が別々だったものを一本化し兼用する、空気式循環冷却設備を新設するというものだ。しかしこれで過酷事故が無くなるわけではない。老朽原発であることに変わりはない。過酷事故が起これば避難できずに被曝し、健康と命が脅かされることは水戸地裁判決で明らかになっている。
 私たちは、「今年9月燃料装荷」=実質再稼働を阻止する闘いを大きくつくってきた。原電が工事終了期間を再延期してまで追加工事をせざるを得ないのは、この間の運動の広がりが確実に原電を追い詰めているからだ。手を緩めずに運動の方向性に確信をもって闘おう。次回第4弾は6月。さらに多くの仲間の取り組みをお願いします。
(NAZEN東京・飯塚淳)

このエントリーをはてなブックマークに追加