基地撤去・岸田打倒へ団結5・14~16 現地闘争 沖縄を再び戦場にするな 〝実力決起で式典粉砕を〟 「復帰」50年沖縄集会

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週刊『前進』04頁(3245号03面01)(2022/05/23)


基地撤去・岸田打倒へ団結5・14~16 現地闘争
 沖縄を再び戦場にするな
 〝実力決起で式典粉砕を〟
 「復帰」50年沖縄集会

(写真 名護市辺野古の米軍キャンプ・シュワブゲート前に集まった500人が基地建設に拳を上げて抗議【5月16日】)

(写真 「復帰」50年沖縄集会に集まった250人が翌日の記念式典弾劾闘争へ向けて団結を固めた【5月14日 那覇市】)


 5月14日午後4時、改憲・戦争阻止!大行進沖縄と全国から駆け付けた労働者・学生ら約250人が那覇市県庁前広場に集まり、5・15沖縄闘争の火ぶたを切る国際通りデモに決起した。「ウクライナでの戦争をやめろ!」「安保粉砕・基地撤去!」「沖縄を戦場にするな!」----国際通りに響くコールに沿道の若者や女性が唱和し、デモ隊への声援や拍手、飛び入り参加なども例年にないほど多くかちとられた。参加者はデモの熱気をそのままに沖縄県青年会館に移動し、午後6時から大行進沖縄の主催する「復帰」50年5・14沖縄集会に合流した。
 集会の司会を大行進沖縄呼びかけ人の水島満久さんが務めた。主催者あいさつに立った宮城盛光さんは、「政府が狙う『祝賀ムード』を明日のデモで粉砕しましょう」と訴えた。
 改憲・戦争阻止!大行進呼びかけ人の森川文人弁護士、星野さんをとり戻そう!全国再審連絡会議共同代表の星野暁子さん、国鉄千葉動力車労働組合の佐藤正和さんがそれぞれ連帯あいさつを行った。
 集会の基調報告を沖縄労組交流センターの松本未土事務局長が提起。松本さんは、全世界の労働者の団結で帝国主義とスターリン主義を打倒する世界革命こそ戦争を止める唯一の道であることを鮮明にさせ、「世界戦争・核戦争を阻止する闘いとして5・15沖縄闘争をかちとろう」と力を込めて訴えた。(要旨別掲)
 沖縄万人の力で星野さんを取り戻す会の和田邦子さんがカンパアピールを行い、休憩を挟んで各団体の決意表明に入った。
 8・6ヒロシマ大行動実行委員会の福井利明さんは、「岸田首相が明日沖縄に、8月6日に広島に来るという。絶対に許せない。沖縄と広島が一つになって闘いましょう」と発言。大行進・関西の赤田由行さんは関西での取り組みを紹介し、「沖縄では青年が職場で社会を変えようと訴え、コールセンター労組が結成された。闘う労働組合が全体を獲得する時代がきた」と確信を込めてアピール。郵政労働者の星野勝紀さんは、5・15式典粉砕デモに続き、首都東京での日米会談・クアッド粉砕5・22大反戦デモへの総決起を訴えた。国鉄闘争全国運動・沖縄呼びかけ人の金城幸男さんは自作のDVDを上映し、「星野さんと共に 勝利の日まで」と書いたボードを手に文昭さんの墓前を訪れたことを報告した。
 最後に、全学連の赤嶺知晃委員長が翌15日の記念式典粉砕闘争に向け、火を噴くような怒りの大アジテーションを行った。「『復帰』50年を祝賀ムードで塗りつぶし、沖縄の怒りと闘いを圧殺しようとする岸田政権に、まずもってここに集まった僕らが本当に怒りに燃え、全存在をかけて決起しなければならない。機動隊の暴力で沖縄の人々を排除した記念式典なんかふざけるな! 機動隊の包囲網をぶち破るデモをやろうじゃないですか!」----赤嶺委員長の渾身(こんしん)の訴えに、会場全体の決意が一つになった。

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世界戦争止める5・15闘争へ
 沖縄労組交流センター事務局長 松本未土さん

 ウクライナへのロシアの侵攻は、私たちの生きる時代が「戦争の時代」であることを告げ知らせました。アメリカはこの戦争を中国侵略戦争に向けた「前哨戦」と位置づけ、その先に世界戦争を構えています。
 世界戦争・核戦争へ進むのか、それとも労働者階級の全世界を覆いつくす反戦闘争の爆発で「戦争の時代」を終わらせるのか。私たちは断固として世界を革命する闘いへ進もう。戦争を必要とする支配者たちを打倒し、帝国主義・スターリン主義を打倒する闘いを巻き起こそう。何よりも私たち日本の労働者民衆は、ウクライナ戦争をも利用しながら改憲と中国侵略戦争へ進む自国政府=岸田政権を打倒する闘いに、職場・学園・地域から立ち上がろうではありませんか。〈中国侵略戦争阻止、米軍基地撤去=安保粉砕・日帝打倒〉を掲げ、世界戦争・核戦争を阻止する闘いとして「復帰」50年の5・15沖縄闘争をかちとりましょう。
 中国侵略戦争が準備されている中での沖縄は、文字通り「沖縄戦前夜」です。「二度と沖縄戦を繰り返さない」という絶対に譲ることのできない戦後沖縄県民の闘いの原点を、どんなことがあっても貫かなくてはいけない時がきました。この原点を絶対に曲げることなく、中国侵略戦争を始まる前に止めましょう。
 辺野古への新基地建設阻止の闘いは、戦争と闘う全世界の労働者民衆の最前線の闘いとなっています。嘉手納爆音訴訟の原告は過去最大の4万人に達し、その中心は40代以下の復帰後世代です。沖縄市では警察による少年への暴行と事件の隠ぺいに10代の若者たちの怒りが爆発しました。沖縄の労働者民衆は「沖縄戦前夜」情勢に真っ向から対決して闘っています。
 この社会の現状に対する怒りは職場や学園、地域に満ちています。僕は那覇の中央郵便局の外務で働いていますが、職場では徹底した合理化と労働強化、安全破壊が進み、郵便事故や交通事故が頻発しています。労働者はみんな怒っていますが、JP労組はこの現実に屈服しているばかりか積極的に合理化・安全破壊を推進してます。
 労働者が働けない、生きられない社会など成り立つはずがない。しかし、資本は何をしてでも生き残ろうとします。戦争はその中で引き起こされています。労働者が職場の現実を変える中に、新しい社会を実現する道も具体的に現れてくる。労働者・労働組合が団結して闘えば職場も社会全体も変えることができます。職場の闘いと一体で反戦政治闘争を労働運動の軸に据えて闘いましょう。
 私たちは沖縄の「復帰」50年を何一つとして祝うことなどできません。戦争と基地、米日帝国主義への怒りをたぎらせ、世界にとどろく式典粉砕の実力闘争を闘いましょう。続く16日の辺野古闘争に駆けつけましょう。5・15闘争の爆発から、日米首脳会談・クアッド粉砕!5・22闘争に総決起しましょう。
 青年労働者・学生のみなさん。新しい時代はみなさんの力によって切り開かれます。ここに結集した青年労働者・学生は全世界の労働者階級の先頭で闘おう!

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