青年集会 社会変える希望は労組に 新組合結成の報告に感動

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週刊『前進』04頁(3245号03面02)(2022/05/23)


青年集会
 社会変える希望は労組に
 新組合結成の報告に感動

(写真 沖縄市で青年労働者集会【5月15日】)

 「復帰」50年式典粉砕闘争の熱気もそのままに「オキナワとヒロシマを結ぶ全国青年労働者交流集会」が沖縄市で開催され、90人が参加しました。
 集会をけん引したのは、地元で3月25日に結成されたばかりの沖縄コールセンター労働組合の仲間です。委員長の富田晋さんが結成に至る闘いの核心を報告しました。
 「あらゆる理不尽、事故の責任を労働者に押し付けるあり方に対する闘いを決断し、組合結成を準備した。基地と隣り合わせの現実に怒りを抱き、何かできないかと思ってきた労働者が、労働組合に出会い、社会を変えようという呼びかけに集まってくる時代。戦争情勢下で労働者の意識変革が一挙に起きる時代に入った」
 「この闘い方は誰でもできる、というものを提案すると労働者は意気軒高とやりはじめる。闘いがはやる」
 「沖縄警察署襲撃事件の背景には非正規職の問題がある。非正規職化は米軍再編で基地労働者の団結を解体する攻撃の一環として、振興策で一挙に進められてきた。だから非正規と戦争の問題は一緒。第3次世界大戦の戦場にさせられようとしている沖縄で、このあり方を変える労働運動が立ちあがった。もっと深め、全国化させて、今年の11月集会を画然としたものにしよう」
 この提起に誰もが感動し展望を見いだしました。
 式典粉砕闘争の報告に続いて、港合同の木下浩平さん、動労千葉の佐藤正和さん、沖縄労組交流センターの松本未土さんが連帯あいさつ。それぞれがこの青年集会に関わってきたエピソードを語り、戦争の時代だからこそ職場が破綻しているという時代認識の重要さ、青年労働者の闘いこそが未来を開くという確信と、青年と共に闘う決意を訴えました。
 「8・6ヒロシマ大行動」の仲間から5・22デモと8・6ヒロシマ闘争への訴えが行われたのに続き、東京と関西で闘う青年が職場・地域の闘いを報告。戦争の現実、コロナ対応に象徴される職場の破綻的な現実に対し、労働者を信頼して真剣に闘いを呼びかければ労働者は必ず応えてくれる、闘いの中で労働者は変わるという中身が具体的かつ豊かに報告されました。
 最後にコールセンター労組の組合員が登壇しともに闘う決意を表明。仲宗根書記長は「資本主義が崩壊しているからこそ、社会を変える希望を見て労働組合に結集が始まっていることに応え、自ら飛躍し闘おう」とまとめ、団結ガンバローで締めくくりました。
(東京 古内秀和)
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