安倍国葬粉砕・戦争阻止を 9・23デモの爆発で岸田を倒せ 全国から芝公園に結集しよう

週刊『前進』04頁(3257号01面01)(2022/08/22)


安倍国葬粉砕・戦争阻止を
 9・23デモの爆発で岸田を倒せ
 全国から芝公園に結集しよう


 ウクライナ戦争の激化と台湾をめぐる米中の一触即発情勢の中で、日本では岸田政権が9月27日に日本武道館で強行しようとしている安倍国葬への怒りが広がり、労働者人民の巨万の決起に転化しようとしている。学校・自治体などでの弔意や黙とうの強制を許すな! 全国で安倍国葬粉砕の闘いを爆発させよう! そして9月23日、「米日帝国主義による中国侵略戦争阻止!安倍国葬粉砕・岸田政権打倒!」を掲げ、全学連を先頭に全国から東京・芝公園23号地に総結集し、都心を揺るがす巨大な反戦デモを爆発させよう!

「国葬やめろ」の声が拡大

 9・23闘争は、安倍国葬を全人民の怒りで粉砕し、改憲・戦争の岸田政権打倒へ階級的反撃の号砲を鳴らす一大政治決戦だ。
 国葬とは国家が主催し、国費をもって行われる葬儀のことだ。戦前の国葬は、天皇や国家に尽くしたとされる人物を国を挙げて追悼することで、天皇制国家による人民支配を強化する目的で行われてきた。第2次大戦で戦死した連合艦隊司令長官・山本五十六の国葬(1943年)は、まさに戦意高揚と労働者人民の戦争動員の強化を図ることを狙って行われた。
 岸田は9・27安倍国葬で改憲・戦争の「安倍政治」を国家総がかりで礼賛し、自治体や学校などを通じて安倍への追悼を全人民に強制しようとしている。だが、安保戦争法や共謀罪などの数々の悪法を制定し、沖縄の抗議を踏みにじって辺野古新基地建設を進め、アベノミクスと称する資本家救済の経済政策の一方で労働者とその家族を貧困・過労死・不安定雇用へと追い込む労働法改悪を強行し、おまけに「森友・加計・桜」といった数々の不正・腐敗を居直ってきたのが安倍だ。それを正当化・英霊化しようとする岸田の暴挙に、労働者人民の怒りは急激に拡大している。
 今や安倍国葬は逆に岸田の墓穴に転じつつある。世論調査でも国葬反対が賛成を大きく上回り、岸田政権の支持率も急落している。特に自民党と統一教会(国際勝共連合)が一体となって労働者人民を支配してきたことへの根底的な怒りが爆発している。
 統一教会は、1960年安保闘争や70年安保・沖縄闘争の大爆発によって示された「プロレタリア革命の現実性」に震え上がった支配階級が、労働運動や学生運動を圧殺するために育成してきた極めて反人民的な政治組織だ。「共産主義の打倒」という思想と運動を核心に据え、国家権力中枢や自民党が統一教会と一体となって労働者人民の闘いに襲いかかってきた。国際勝共連合は今でも「中国共産党の覇権主義を許すな」「憲法改正を推進しよう」を掲げ、安倍や岸田の中国侵略戦争と改憲攻撃の先兵になっている。労働者人民から「霊感商法」などの悪質極まる手段でむしりとった金が、その活動資金となっているのだ。
 安倍・自民党と統一教会に対する労働者人民の怒りは、自分たちを支配してきた資本家階級とその政府に対する根底的な怒りとして解き放たれようとしている。街頭宣伝では、安倍国葬反対の署名が次々と集まり、「安倍なんてやられて当然」「国葬反対のデモに参加したい」といった声が続々寄せられている。この怒りを9・23闘争に総結集させ、安倍国葬粉砕・岸田打倒の強大な反戦デモをかちとろう!

激化する米日の戦争挑発

 この間、対中国を想定した米軍と自衛隊の軍事演習・戦争挑発がすさまじい頻度と規模で行われている。米軍は6月下旬から1週間にわたり、嘉手納基地の最新鋭ステルス戦闘機F35、岩国基地のF35Bや戦闘攻撃機FA18など、大量の米軍機を中国本土に接近させる戦争挑発を行った。米軍は「最大級の圧力を加える作戦を実行する」と日本政府に事前に伝え、日本の政府高官も「米軍による史上最大の対中示威行動だった」とあけすけに語った。さらに6月29日から8月4日まで行われた環太平洋合同演習(リムパック)には日本も含む26カ国が参加し、「存立危機事態」を想定した実動訓練を自衛隊が初めて行った。存立危機事態とは、武力攻撃事態法にもとづき、自衛隊による集団的自衛権行使を含むあらゆる武力行使が可能とされる事態のことである。
 今年に入って米軍と自衛隊の軍事演習は激増しており、1〜7月は昨年の同時期と比べて5割増、一昨年の同時期比では倍増している。沖縄周辺や台湾近海で日常的に米軍と自衛隊が軍事演習を行っているのだ。
 7月に出された2022年版防衛白書では、中国による台湾侵攻の想定シナリオを初めて記載し、防衛費の増額や「反撃能力(敵基地攻撃能力)」の保有などを盛り込んだ。2023年度の予算編成では、防衛費については予算要求段階から上限を設けない特例扱いにした。防衛費倍増に向けて具体的に動き出したのだ。8月6、7日には防衛相経験者や元自衛隊幹部が参加して台湾有事=中国侵略戦争を想定した机上演習も行われた。
 8月2日に米下院議長ペロシが台湾訪問を強行した際には、原子力空母「ロナルド・レーガン」や強襲揚陸艦「トリポリ」などの空母打撃群が台湾近海に展開し、ペロシ自身は米軍機に乗って台湾に降り立つという、激しい戦争挑発が行われた。これに対し、中国スターリン主義・習近平政権は台湾を取り囲む6カ所の海空域で「重要軍事演習」を連日展開し、一触即発の軍事的緊張が一気に高まった。こうした中で第2次改造内閣を発足させた岸田は、防衛力の抜本的強化が最重要課題だと言い、「有事に対応する政策断行内閣」と称した。まさに戦争突撃内閣だ。
 5月の日米首脳会談と日米豪印4カ国(クアッド)首脳会合、6月の主要7カ国首脳会議(G7サミット)と北大西洋条約機構(NATO)首脳会議を転換点に、米日帝国主義の中国侵略戦争が一気に発動段階に入ろうとしている。帝国主義の支配と延命のための強盗戦争など絶対に許してはならない。自国政府打倒と労働者国際連帯こそが戦争を止める唯一の道だ。中国侵略戦争を阻止する巨大な反戦闘争として9・23闘争を全力で闘おう!

反帝・反スタ世界革命を

 統一教会問題を契機に、「共産主義」が社会的な焦点に押し上げられつつある。新自由主義の大崩壊をもって完全に命脈が尽き果てた資本主義・帝国主義が、またしても労働者人民を世界戦争・核戦争に引きずりこもうとしている。これに対して、労働者人民が生きていく唯一の道は、反戦闘争を軸にすえた階級的労働運動をあらゆる職場でつくりだし、帝国主義とスターリン主義を打倒して、労働者人民が自らの力で搾取も抑圧もない、人間が人間らしく生きられる共産主義社会を建設することにある。今こそ共産主義の旗を断固として掲げよう! 
 「支配階級よ、共産主義革命のまえに震えあがるがよい! プロレタリアは、この革命において鉄鎖以外に失うものは何もない。プロレタリアが獲得すべきは全世界である。万国のプロレタリア、団結せよ!」(『共産党宣言』)
 闘うすべての労働者人民は革共同に結集して、反帝国主義・反スターリン主義世界革命の勝利へ共に闘おう!

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安倍の国葬粉砕!改憲・戦争の岸田を倒せ!

9・23全国集会・デモ
 9月23日(金、休)午後1時~
 東京・芝公園23号地(港区芝公園3―4)
 主催 「改憲・戦争阻止!大行進」実行委員会

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