国葬阻止へ広がる団結 全国から9・23―27闘争へ

発行日:

週刊『前進』04頁(3261号03面02)(2022/09/19)


国葬阻止へ広がる団結
 全国から9・23―27闘争へ

●埼玉
 街頭宣伝と100人のデモに大注目

(写真 街頭にあふれる怒りと結びつき、街頭宣伝に続いて約100人がデモ【9月3日 浦和駅前】)

 9月3日、埼玉県さいたま市浦和駅周辺で「安倍『国葬』を認めない埼玉県民の会」による安倍国葬反対デモが100人の参加で闘われました。
 「県民の会」は、岸田首相による安倍国葬開催の発表を受けて7月27日に結成されました。沖縄基地問題や反原発を闘う市民運動家、私たちさいたまユニオンのような労働組合関係者などで構成されています。結成にあたり、浦和駅東口での街頭宣伝(スタンディング)を毎週土曜日の午後にやることを決め、この「毎週行動」を中心に県知事や教育長への申し入れ、記者会見など行動を積み重ねてきました。
 街宣では、道行く人々が毎回列をなして国葬中止を求める署名をしていきます。「80歳になるけど、今までこういうことはしたことがなかった。今回だけはどうしても許せない!」という女性など、国葬絶対反対の声は回を重ねるごとに強くなってきています。
 当日は最高のデモ日和でした。午後1時からは恒例の街頭宣伝。「違法な国葬は許さない!」「安倍への弔意を強制するな!」「国葬に税金を使うな!」など怒りの発言が続きました。動労連帯高崎の木村洋一書記長も駆けつけ、「国葬は中国侵略戦争への布石に他ならない。戦争を止めるためにも、国葬を中止に追い込もう!」とアピール。群馬など関東各県からの参加者もいて、にぎやかな顔ぶれで手に手に自前のボードを持ってデモに出発です。
 デモの途中、統一教会事務所前と自民党埼玉県連本部前で抗議の声をたたきつけました。沿道から手を振って応援する人や飛び入りで合流する人もいて、街頭は自民党、統一教会に対する怒りであふれました。
 一方、反動もありました。バイクに乗った男性がデモ隊に向かって「この売国奴!」と叫んで通り過ぎたのです。「美しい国・日本」を標榜(ひょうぼう)した安倍こそ、統一教会=勝共連合と一体になって新自由主義を推し進めて一部の資本家だけをもうけさせ、労働者民衆を塗炭の苦しみに追いやった張本人ではないか! デモ隊はさらに怒りに燃え、意気軒高とデモをやり抜きました。「県民の会」共同代表が「なんとしても国葬を止めよう! みんなの力を結集し、できることをなんでもやろう!」と行動提起し、行動を締めくくりました。
 この日のデモに続き、「県民の会」は日本にある全ての外国大使館あてに国葬に出席しないよう要請する文書を送付しました。
 国葬は戦争政策そのものであり、労働者民衆の闘い、そして労働組合をたたきつぶすことが目的です。しかし、すでに安倍国葬問題は岸田政権の最大の弱点になっています。
 全ての力を結集し、9・23―27国葬粉砕デモへ、そして11・6労働者集会の成功へ向けて全力で闘っていきましょう!
(一般合同労組さいたまユニオン執行委員長・田畑典保)

●岡山
 岡山駅頭に力強い声響かせデモ

(写真 岡山駅前をデモ【9月4日】)

 9月4日、「改憲・戦争阻止!大行進・岡山」は安倍の国葬に反対するデモを行った。「侵略戦争体制づくりの国葬をやめろ!」「中国侵略戦争を阻止するぞ!」。岡山駅頭に力強いシュプレヒコールがとどろいた。私たち労働者階級は安倍の死を悼む気持ちなど一切持たない。安倍の銃撃死とは、彼が推し進めてきた改憲・戦争の政治と腐敗の当然の帰結だった。
 悪政と暴挙の数々を積み上げた安倍の恥ずべき死を、莫大(ばくだい)な税金をつぎ込んだ国葬で美化し、英雄・英霊として祭り上げ、中国―アジアに対する侵略戦争に人民を動員するテコにしようとしているのが岸田政権だ。服喪や弔意を強制する動きに反対し、倉敷市や岡山大学の労働者・学生が申し入れ行動に立ち上がっている。
 9月23日、安倍国葬反対のデモを大爆発させよう。27日には、武道館包囲デモをたたきつけよう。
(改憲・戦争阻止!大行進・岡山 久志本左以志)

●東京南部
 品川・港区に3団体で申し入れ

(写真 8月30日、品川区への申し入れ)

 8月30日、婦人民主クラブ全国協議会東京南部支部、在本土沖縄労働者会議、なんぶユニオンの3団体で、品川区・港区と両区の教育委員会に対して半旗・弔旗・黙とうの強制に反対する申し入れ行動を行いました。
 小池都知事が都立学校に半旗・弔旗を掲げるよう指示したことが明らかになる中、今こそ自治体労働者の決起の時だと考え、申し入れ行動に決起しました。
 私たちは区に対し、安倍の国葬は「労働者を戦争動員するものだ。児童・生徒への弔意強制は、愛国教育一色にして子どもを戦争に動員した歴史の繰り返しだ」と訴えました。
 安倍は戦争法を成立させ、国会でうそをつき、羽田低空飛行ルートを推進しました。9・23―27闘争は「国葬粉砕」「中国侵略戦争阻止」の闘いです。共に決起しましょう。
(東京南部 Y・T)

●東京・三多摩
 萩生田の地元・八王子市教委へ

 8月24日、三多摩労働組合交流センターは、八王子市教育委員会に「安倍元首相の国葬に際し、半旗掲揚、黙とうなどの弔意の表明を要請・強制しないよう」申し入れをしました。
 安倍の神格化による戦争動員が狙われ、戦争政治のもとでの労働者の生活破壊と権力の腐敗に対して民衆の怒りが噴出しています。私たちが萩生田光一の地元の八王子駅前で署名街宣を行った時も、多くの怒りの声が上がっています。
 当日は対応に出た職員に申入書を手渡しましたが、後日届いた回答書は「市の対応が決まっていないので、教育委員会の対応は未定」というものでした。
 安倍の国葬粉砕は人民の声です。共に闘おう。
(三多摩労組交流センター・加納敏弘)

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