サード撤去へ実力闘争 韓国・星州 旭支会が共闘

週刊『前進』04頁(3262号04面02)(2022/09/26)


サード撤去へ実力闘争
 韓国・星州 旭支会が共闘

(写真 サード基地に資材を搬入する車両の前に立ちふさがり実力で阻止する住民たち【9月14日夜 韓国・星州】)

(写真 「ソソンリに平和を」「星州郡民は植民奴隷か!」【8月23日朝】)


 韓国の慶尚北道星州(ソンジュ)郡ソソンリで9月14日夜、住民を先頭にサード(高高度迎撃ミサイルシステム・THAAD)基地への米軍車両搬入の実力阻止が闘われた。亀尾(クミ)から旭非正規職支会も駆けつけた。チャホノ支会長は「夜8時半から深夜まで3時間半格闘した。最終的に米軍車両が入ったが、よく闘った」と語った。
 パククネ大統領(当時)が2016年7月に突然、星州へのサード配備を発表、ろうそく革命でパククネが打倒・投獄された後に大統領となったムンジェインもサードの追加配備を決定。そして「サード基地の正常化」(臨時作戦配備を正式作戦配備に変えること)を公約に掲げたユンソンニョル政権は、発足直後の6月から基地への搬入を週5日に増やし、8月末までに搬入車両の自由通行を週7日確保するとした。
 「THAAD撤回星州対策委員会」など住民・労働者ら500人が9月3日、反対集会を開いた。在韓米軍と国防部は週明けの4日未明、暗闇(やみ)に乗じて工事資材などの搬入を強行! 対策委は「今後は実力行使に集中する」と臨戦態勢に入った。
 在韓米軍へのサード配備は対北朝鮮であるとともに、中国のミサイル基地に対する探知能力強化が狙いだ。この9月、中国はサード運用制限を要求してきたが、ユン政権は「安保主権」に関わることであり協議対象ではないと蹴った。
 米帝が中国への軍事挑発を強める中、米日韓軍事同盟が発動されようとしている。サード撤去へ闘う韓国人民と連帯し、中国侵略戦争を阻もう。

このエントリーをはてなブックマークに追加