自治体労働者は11・6へ 国葬粉砕の勝利をばねに 戦争阻む労働組合再生を

週刊『前進』04頁(3264号03面03)(2022/10/10)


自治体労働者は11・6へ
 国葬粉砕の勝利をばねに
 戦争阻む労働組合再生を


 安倍の国葬を許さない! 怒りの声があふれ、日本武道館に迫る実力デモが岸田政権のもくろみを完全に粉砕した。戦争阻止の闘いはこれからが本番だ。戦争動員拒否は労働組合にかかっている。体制翼賛に走る連合・自治労本部との対決を鮮明に、11・6日比谷集会に大結集し、ストで闘う労働組合を再生しよう。

全国で弔意強制阻止へ一斉決起

 岸田は国葬で戦争に一気に突き進む戦争国家化を狙った。連合・芳野友子会長は「労働者の代表」を名乗って国葬に参加し、完全に翼賛体制に入った。産業報国会への突進だ。今や国葬粉砕の勝利の上に、「芳野を引きずり倒せ」という声が湧き上がっている。
 この状況下で自治労本部は形ばかりとはいえ国葬反対の態度をとり、全国動員方針も出した。戦争反対の立場を簡単に転換することはできないということだ。そんなことは現場組合員が許さない。ここが決定的だ。中国への侵略戦争の歴史はまだまだ風化していない。自治労は二度と労働者を戦争動員しないという、戦争反対の労働組合としてつくられてきたのだ。
 岸田の改憲・戦争への突進に対し、国葬粉砕の闘いが情勢全体を転換させた。今こそ反転攻勢の時だ。
 戦争絶対反対で闘う自治体労働者・労働組合は8・6ヒロシマ、8月自治労大会闘争に続いて国葬阻止で総決起し奮闘した。自治体を戦争動員の機関にさせない! 県職労が県知事・教育長に対して国葬時の弔意強制反対を申し入れ、全国の自治体労働者が首長への反対行動やデモ、街頭宣伝の先頭に立つなど画期的な闘いを繰り広げた。
 闘争に参加した労働者、さらにその労働者を「私の分もがんばって」と送り出した職場の同僚、そして闘いを報じた「前進」や職場ビラ、組合機関紙を読んだ労働者が皆、圧倒的な勝利感と高揚感をみなぎらせている。これこそ階級的正義を体現した戦争動員拒否の闘いの力であり、その本格的始まりを示すものだ。

戦争絶対反対の旗を高く掲げて

 今こそ戦争絶対反対の旗を高く掲げ、職場全体を固めよう。全ての戦争動員を拒否しよう。職場にかけられてくる民営化・非正規職化は全て労働組合破壊だ。戦争のための労組破壊と自治体の戦争動員機関への転換を許さず、絶対反対で闘いぬこう。
 来年5月にはG7サミットが広島で開催される。中国侵略戦争―世界戦争・核戦争のための会議であり、ヒロシマの闘いの圧殺だ。日帝が核武装・核戦争に踏み切るにはヒロシマ・ナガサキの反戦・反核の意識をたたきつぶさなければならない。「平和のための核」と打ち出すためにはヒロシマ・ナガサキの闘いを終わらせなければならないのだ。しかし核戦争の恐るべき惨禍とその記憶、真実をかき消すことはできない。
 全国の自治体労働者・労働組合は、青年部をはじめ沖縄闘争と共にヒロシマ・ナガサキ闘争に取り組んできた。広島を先頭に全国の闘いでこの攻撃を粉砕しよう。労働組合として核戦争絶対反対の声を上げよう。

自治労本部倒しストで闘う時だ

 戦争動員拒否の本格的攻防が始まった。自国政府の戦争に対し、労働組合が本気でストライキを準備し実力で闘う時がきた。
 階級的労働運動の飛躍と労組権力の奪取、ストで闘う労働組合の再生が最大の課題となっている。それはこの戦争突入情勢下で闘う労働組合・労働者つぶしに走る自治労本部・労組幹部と全面対決する闘いだ。職場と労働組合をめぐる激突に勝ち抜こう。
 8月自治労大会闘争は〈戦争協力か戦争動員拒否か〉〈総非正規職化・労組破壊のための会計年度任用職員制度の存続か撤廃か〉を鮮明にして闘われ、階級的労働運動の拠点建設の着実な前進が勝ち取られた。
 自治労の組合員数は1年で2万人減って今や73万人に激減した。7月参院選での自治労組織内候補(元自治労書記長、会計年度任用職員制度推進の張本人)の得票は組合員数をはるかに下回る最低の17万票余。国と当局にすり寄り、民間委託・非正規職化に協力してきたがゆえの当然の結果だ。急速な組合離れと単組の脱退が続いている。これ自体が戦時下の労働組合の変質・崩壊と「労組なき社会」化の重大事態である。自治労本部打倒の時だ。

自治体労働運動の飛躍をかけて

 職場には怒りがあふれている。闘いの鮮明な方針がある限り、労働者は労働組合に結集し立ち上がる。
 実力闘争が復権しつつある。国葬粉砕闘争はその突破口を開いた。戦時下の物価高騰が生活を直撃している。10月反戦闘争に立ち、一律大幅賃上げを求める公務員秋闘を闘おう。職場の怒りを総結集しストで闘う団結をよみがえらせよう。
 11・6労働者集会は全参加者に圧倒的な確信と展望をもたらす。自治体労働運動の飛躍をかけて、自治体労働者・労働組合の大隊列を登場させよう。
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