10・25大坂同志の初公判に総結集を 東京地裁包囲し怒りの声あげよう

週刊『前進』04頁(3264号04面01)(2022/10/10)


10・25大坂同志の初公判に総結集を
 東京地裁包囲し怒りの声あげよう


 1971年11・14渋谷暴動闘争を闘った大坂正明同志の公判が10月25日から始まる。われわれは、無実の大坂同志を必ず奪還することを誓う。戦争と革命の時代、この裁判は、半世紀を超えて70年決戦の正義と中国侵略戦争阻止、安保粉砕・米軍基地撤去の闘いを貫く大坂同志と全党・全人民の決戦だ。11・6労働者集会に向かう過程、星野文昭同志の闘いを継承し、大坂同志と固く団結して10・25初公判に大結集しよう。東京地裁を包囲し、「大坂さんは無実だ!」の声をとどろかせよう。

71年渋谷闘争を裁くのか!

 大坂同志が闘った1971年11月14日渋谷暴動闘争は、70年安保・沖縄闘争の頂点をなす闘いであり、「この闘いの発展によって政府支配階級が倒される怖れをいだくに十分な闘い」(星野同志)であった。大坂同志にかけられた弾圧は、労働者人民の改憲・戦争阻止の闘いを押しつぶすための階級闘争圧殺攻撃だ。
 ベトナム戦争のさなか、日米安保体制の最大の実体である沖縄で「本土復帰」を求める沖縄人民の歴史的大闘争が爆発した。戦争に反対し、米軍基地の撤去を求める根底的な闘いに恐怖した米日帝国主義は、沖縄人民の要求を逆手に取るペテン的な「返還」政策を弄(ろう)し、民衆の闘いの解体と基地の島としての沖縄の差別・抑圧体制の維持・強化をもくろんだ。
 1971年11月10日、沖縄人民は返還協定の批准に反対する2度目の全島ゼネストに決起した。この沖縄の怒りと闘いに、本土の労働者・民衆はどう応えるのか、ここに11・14闘争の核心があった。
 沖縄闘争のさらなる拡大を恐れた日帝は、首都・東京での集会やデモを禁止し、1万2千人の機動隊を投入して闘争の「鎮圧」を図った。全学連・反戦青年委員会のデモ隊は、機動隊の阻止線を実力で突破することをもって、「沖縄の永久核基地化粉砕、本土復帰・基地撤去」「沖縄奪還、安保粉砕・日帝打倒」の声をとどろかせた。渋谷暴動闘争は正義だ。
 この闘いは警察・機動隊の国家暴力に守られたブルジョア議会を、労働者民衆が根底から打ち破る実力闘争として闘いぬかれた。渋谷に集まった巨万の労働者人民は、機動隊を蹴散らした中核派と大合流して深夜まで街を解放区にして闘った。大坂同志はこの闘いの先頭で決起し、その後半世紀に及ぶ弾圧(でっち上げ指名手配攻撃)との闘い(本質的には革命をめぐる階級攻防)に勝利してきた。沖縄闘争を闘い、弾圧をはね返して日本階級闘争の心棒を支えぬいてきた大坂同志を取り戻す大決戦に、全党をあげて決起しよう。10月25日の初公判に結集し、大坂同志と合流しよう。
 中国侵略戦争情勢下でますます強化される沖縄米軍基地の現実、沖縄人民の反戦反基地の意思と闘いを暴力的に踏みにじって強行されている辺野古基地建設の現実、第二の沖縄戦の現実----これこそ星野同志・大坂同志が命がけで阻止し、粉砕しぬこうとした現実であり、11月決戦の歴史的正義性・正当性を示すものだ。

証拠はでっち上げ供述のみ

 大坂正明同志は百パーセント無実だ。この裁判において検察官が示した「証拠」なるものは、デモに参加した群馬の少年たちが警察・検察に強制された、デタラメな供述調書だけだ。星野同志のでっち上げにも使われた供述調書だ。われわれは、このでっち上げ調書の「証拠採用」を許さず、権力のでっち上げを全面的に暴き出し勝利する。
 第一に、これは権力による政治的なでっち上げ弾圧だ。大坂同志を「学生リーダーの一人」だと見た権力が、ウソを百も承知で「犯人」にでっち上げたのだ。
 第二に、群馬の少年らは千葉工業大学の学生であった大坂同志と何の面識もない。知らない人を「特定」することなどできない。供述調書で語られた内容は、すべて作り話だ。
 第三に、取り調べ過程そのものがデタラメだ。長時間の拷問的取り調べと「殺人罪」での起訴・重刑をちらつかせた脅迫により、群馬の少年らは見てもいないことを「見た」と言わされたのだ。
 国家権力は、取り調べで大坂同志の写真を示し、名前を教え、権力のシナリオに沿う供述を強要した。こんなことが許せるか! 取調検事だった中津川彰は、黙秘を続ける少年の親を呼びつけ、取調室に入れ、目の前で息子を殴らせ黙秘を解かせた。これが取り調べと称したでっち上げの実態だ。
 でっち上げの下手人・中津川は検事側証人として出廷する。根底的な怒りを爆発させ、打倒しよう。政治的でっち上げを粉砕し、勝利しよう。

戦争めぐる階級的激突裁判

 70年闘争の爆発が切り開いた地平の大きさゆえに、革命党に対してあらゆる反動が襲いかかった。党の非合法化攻撃としての破防法弾圧、民間反革命・カクマルを先兵とする殺人・党絶滅攻撃、そして転向強要=革命党解体としての星野同志への死刑求刑・無期懲役の大弾圧だ。わが革共同はこの大弾圧を、獄中非転向を貫く星野同志、超長期指名手配と闘う大坂同志らを先頭とする党と階級の総力ではねかえし、日本階級闘争を豊かに発展させてきた。
 米日帝国主義が中国侵略戦争へと踏み出した今日、反戦闘争を軸とする階級的労働運動が、改憲・戦争を進める日帝の前に立ちふさがり、岸田政権を崖っぷちに追い詰めている。大坂同志の闘いは、中国侵略戦争を阻止する最前線の闘いだ。
 半世紀前の歴史的転換点に渋谷暴動闘争を闘った大坂同志の裁判闘争は、今日の改憲・戦争阻止の巨大な階級激突そのものだ。最末期帝国主義の絶望的延命策である新自由主義の大破産が、世界戦争となって爆発している世界史の大転換点に、帝国主義を打倒する裁判闘争を闘おう。
 国葬粉砕闘争で切り開かれた大衆的実力闘争の地平を発展させ、11・6労働者集会の巨万の結集を実現しよう。その力こそが勝利の源泉だ。
 われわれは星野同志を獄死させた国家権力を許さない! 奥深山幸男同志に対する殺人的・拷問的な裁判所の対応を許さない!
 大坂同志は5年以上の未決勾留・接見禁止、獄中における医療放棄という革命家抹殺攻撃と対決し、勝利者として堂々と公判で闘うことを宣言している。不屈の大坂同志とともに、星野精神を引き継ぎ闘おう。必ず大坂同志を奪還し、労働者の未来を切り開こう。

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大坂正明さん裁判勝利へ!

第4回東拘包囲デモ
 10月23日(日)午後2時30分 集合
         3時 デモ出発
 小菅万葉公園(東武伊勢崎線小菅駅)
 主催 大坂正明さん救援会、東京労組交流センター

10・25初公判1日行動
 10月25日(火)
 午前9時 東京地裁前街宣→傍聴券抽選
 10時 開廷
 午後0時15分 裁判所包囲デモ(日比谷公園霞門集合)
 午後も裁判継続
第2回
 10月26日(水)午前10時 全日法廷
 いずれも東京地裁429号法廷
 ※傍聴券配布のため、1時間前に集まってください
 11月以降の公判スケジュール
 11月1日、10日、15日、25日、12月2日、15日、20日、21日、23日

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